手紙の書き方の基本を教えます。縦書きの書き方、拝啓の使い方から説明します。

 手紙を書かなくてはいけない場面で、正しい手紙の書き方ってご存知でしょうか?

 手紙を書く場合にしっかりと意識してほしい事は、手紙の書き方にもきちんとした決まりやマナーがあるという事です。

 まず手紙を書くときには縦書き、横書きのどちらかを選択するのですが、ここだけをとって考えただけで、意味合いも変わってきます。

 また、冒頭に拝啓という言葉を使う場合が多いですが、この言葉の意味をきちんと理解して使用しているでしょうか?

 このように、手紙1つとったとしてもそれぞれ意味合いがあり、間違った使い方をしたらせっかくのお手紙が台無しになってしまうという事です。

 そこで今回は、手紙の基本的な書き方、言葉の使い方についてご説明します。

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縦書き?横書き?どっちを選択する?

 
 冒頭でも説明しましたが、縦書きか、横書きかで意味合いが違います。

 縦書きは、自分より目上の方に出す場合や改まった手紙の内容を書く時に選択します。

 横書きは、友人や親しい間柄の人に、カジュアルな内容を書く時に選択します。

 もともと日本では、手紙を書くと言ったら縦書きが主流で、横書きの習慣あまりはなかったそうです。

 平仮名や片仮名は縦書きをする前提の文字だったから等の諸説は、色々あるようですが明確な理由は分かっていません。

縦書きで書く手紙の書き方の基本

 手紙を書く理由として、お世話になったお礼を伝えるためだったり、目上の人への挨拶や気持ちを伝えるために書く事が多いと思います。

 そうすると、必然的に縦書きで書く事が多くなってくると思います。

 そこでここでは、縦書きで書く手紙の基本について説明していこうと思います。

 横書きについては、また別の機会にご説明させて頂きますので、その時までお楽しみにお待ちください。

縦書きで書く場合の基本の手紙構成

 ①前文②主文③末文④後付けの4段階で大きく構成されていますが、その4段階の中にもそれぞれ別に細かく分類されています。

 それでは、早速詳しい流れを見ていきましょう。

【前文】

①頭語

 拝啓や謹啓など、手紙の初めの挨拶を書きます。

②時候の挨拶と安否を伺う文

 今の時期の季節感を伝える挨拶文と、ご無沙汰だった場合には相手を気遣いながらのお詫びを、お世話になった時にはお礼の文章を書きます。

【主文】

③起語

 起語とはここから用件を伝えますよ!と相手に伝えるための文章です。

 『さて、このたびは、ところで、実は・・・』などを書き始めとします。

④本題

 起語の後に、今回手紙で伝えたい用件を簡潔に分かりやすくまとめて書きます。

【末文】

⑤結びの挨拶

 今後の相手の健康や活躍を願う文章を書きます。

⑥結語

 敬具や謹白など頭語で使った意味と合う言葉を使います。

【後付け】

⑦日付

 手紙を書いた日にちを、年月日から書きます。

 場合によっては、月日だけでも良いですが、正式には年も書き入れます。

⑧署名

 差しだし人のフルネームを書きます。

⑨宛名

 相手の姓名と敬称を書きます。

⑩脇付

 侍史、貴下など相手への敬意を表す文字を宛名の左下にやや小さく書きます。

 やや堅苦しくなるので省略してもOKです。

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拝啓などの頭語の使い方

 拝啓など文の一番最初に書く言葉を頭語と言います。

 頭語は必ず結語とセットで使います。

《頭語と結語のセット例》

手紙の種類 頭語 結語
一般的な手紙 ①拝啓②拝呈③啓上 ①敬具②拝具③敬白
丁寧な手紙 ①謹啓②謹呈③恭啓 ①敬白②謹言③謹白
初めての手紙 ①拝啓②拝呈 ①敬具②謹言

 
 この中でも多く使われるのが、拝啓と敬具の組み合わせだと思います。

 なかなか頭語と結語には組み合わせの種類が多くて、覚えているのが難しいと思います。

 拝啓と敬具なら誰にでも使える言葉ですし、一般的によく見る組み合わせなので、この組み合わせ1つだけ覚えておけば特に問題はないでしょう。

 ちなみに拝啓という言葉は、相手を敬って申し上げるや謹んで申し上げるという意味があります。

 手紙以外に、日常生活で人と会うときや会話の初めは挨拶をするのが基本ですよね。
 
 その挨拶と同様の意味で、手紙に使われているのがこの拝啓という言葉なのです。

 
 
 

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