尿路結石の原因はコーヒーの飲み過ぎってホント?
コーヒー好きの方には、ドキッとするタイトルで申し訳ございません。
日本人に限らずなのですが、毎日コーヒーを飲用している方は、結構多いのではと思います。
そんなコーヒー好きのみなさんが気になる話題の1つとして、結石とコーヒーの関係性を今回は取り上げたいと思います。
結石が出来ると壮絶な痛みに襲われますし、誰もが避けたい症状です。
尿路結石の原因の1つにコーヒーが影響している可能性があると聞いては、今後コーヒーを飲み続けても良いのか心配になってしまいますよね。
そこで今回は、尿路結石の原因にコーヒーが関係しているか真相を解明をしていきたいと思います。
尿路結石の原因にコーヒーが影響されている理由
尿路結石などでできる結石の成分は、シュウ酸やカルシウム・尿酸などから出来ていて、結石の80%はカルシウムが主成分となっています。
食べものや飲み物などでこの成分をたくさん摂取し、体内の中で多く存在してしまうと、結石が出来やすくなると言われています。
そして、実はコーヒーの中には、シュウ酸が多く含まれているのです。
毎日1杯程度なら問題ないとは思いますが、長期的にたくさん飲むことでシュウ酸が体内に溜まってしまい、結果として結石が出来やすくなるというのです。
コーヒーでは結石が出来ないと言う人もいる
コーヒーにはシュウ酸が含まれているのですが、そうはいっても含有量はコーヒー100㎖あたりに対して、約1g程度でなので暴飲するような事がなければ、そこまで問題視することもないと言う人もいます。
また、コーヒー豆を焙煎する温度は大体200℃前後なのですが、約190℃前後に温度が達したときに熱でシュウ酸は消失されるので、200℃以上で焙煎されたコーヒーに対しては、結石が出来るリスクはほぼないとも言われています。
そして、海外でもコーヒーと結石に対しての研究や調査が行われていて、様々な見解があります。
アメリカの調査では、コーヒーに含まれるカフェインはカルシウムを尿に排出せる効果があり、結石のリスクは逆に低くなるという結果も出ています。
ただし、アメリカの調査は、日本人とは食文化もコーヒーの飲用量も異なるので、この調査が日本人に置き換えて同じだとははっきり断言することはできないので、注意してください。
結論
コーヒーが原因で、結石が出来るか出来ないかというのは、見解も様々で直接影響しているかという判断はなかなか難しいと言えるでしょう。
結石の大きな原因は、食事による影響が大きいことがすでに分かっています。
近年の日本人の食卓は、コレステロールなど脂肪分を多くとる欧米化した食事に変化してきた点があります。
こうした背景と合わさって、コーヒーを多飲することで、結石が出来てしまう人もいるのかもしれません。
どちらにしろこの関係性ははっきりはしていないのですが、コーヒーの中には大量にカフェインが含まれています。
カフェインの取り過ぎによって様々な弊害もあるので、1日あたり飲むとしても上限は3~4杯程度に抑制しましょう。
程々の楽しむ程度の飲料であれば、特に問題はないでしょう。
また、コーヒーを飲む場合には、ブラックで飲むよりミルクを入れた方が良いでしょう。
コーヒーにミルクを入れることで、ミルクに含まれているカルシウムがシュウ酸と結合して、シュウ酸カルシウムとして体外に排出されていきます。
そして、結石を作りにくくするためには、1日2ℓ以上の水分摂取が好ましいとされています。
コーヒーで結石が出来ることも否定は出来ないので、コーヒーを飲んだ日には、いつも以上に水分を摂取するようにすると良いでしょう。
コーヒーの他に、紅茶や煎茶などは比較的シュウ酸が多く含まれているので、水分摂取の際にはこれらを避けて、純粋に水か麦茶などを飲むようにしてください。
特に、油っこい食事や味の濃い食事を好む方は、意識して水分を多く取るように心がけましょう。