ネモフィラはひたち海浜公園が有名ですが、その育て方を種まきから説明します。
ネモフィラと言えばひたち海浜公園が非常に有名で、見ごろの時期になるとものすごい数の人が訪れると聞きます。みなさんはその花をご存じでしょうか?
ひたち海浜公園では、毎年4月下旬~5月中旬ごろにネモフィラが見頃となっていて、その美しい光景がSNS映えするということでたくさんの人が来場し、テレビなどでも多く取り上げられるようになりました。
ひたち海浜公園の広大な面積の中に咲くネモフィラは、青いじゅうたんとも呼ばれていて本当に圧巻的で、初めて見た人は感動すると思います。
あれだけのきれいなお花を見て、自分でも育ててみたいなと思った方も多いのではないでしょうか?
ただ、その育て方を知らないし、結構手間暇をかけなくてはいけないんだろうなぁと思われていたかもしれません。
でも実は、ネモフィラの育て方は初心者でも以外と簡単だという事が調べてみて分かり、しかもご家庭でも楽しめるというのです。
そこで、今回はネモフィラの育て方を丁寧にお伝えしていきます。
ネモフィラとは?
ネモフィラは、ムラサキ科・ルリカラクサ属(ネモフィラ属)というものに分類されています。
和名では、瑠璃唐草(るりからくさ)とも呼ばれています。
原産地は北アメリカ西部で、形態としては1年草として扱われています。
ネモフィラ属に分類される花は18種類ほどありますが、その多くの花は青色や瑠璃色といったキレイで淡い色をしています。
ひたち海浜公園のネモフィラ
ひたち海浜公園に咲いているネモフィラは、インシグニスブルーという品種です。
一般的に流通しているものだそうで、普通に誰でも購入することが可能です。
みはらしの丘という場所に、約450万本ものネモフィラが咲いています。
4月中旬〜5月上旬まで咲き誇っており、丁度日本ではゴールデンウィーク前後が一番の見ごろになります。
なので、日本中が連休で観光地はどこも込み合うのですが、特にここは観光バスも多く訪れるので、道路も渋滞しますしネモフィラの咲いている丘は非常に込み合います。
家庭での育て方
ネモフィラを家庭で育てる場合にオススメなのは、地植えです。
地植えとは、プランターなどを使わずに直接的に花壇や庭先などにタネを撒いて育てる方法です。
ネモフィラは横にどんどん広がって咲いていくので、地植えすることにより、ひたち海浜公園のネモフィラのような景色に近づけることが出来るかもしれません。
上記のような理由から、自宅の庭にスペース的な余裕がある場合は、当然地植えをオススメ致します。
なので、以下では地植えでの育て方について説明していきますね。
①土の準備
ネモフィラは、比較的どんな土質でも育ちやすいとされています。
その中でも、特にネモフィラと相性が良いとされている土は、水はけがよくリン酸を含む土です。
ですので、地植えするときには、今ある土にリン酸を含む肥料を撒きよく耕してください。
また、日光のよくあたる環境を好むため、土を作るときには日当たりにも注意しておきましょう。
②種まき
ネモフィラをキレイに咲かせるには、種まきの時期が重要になってきます。
種をまくときには、その植物にとって最適な時期を守ることが必須条件です。
ネモフィラの場合、発芽するのに必要なのは20度前後の気温です。
18~20度くらいが一番発芽しやすいとされていて、種をまくなら9~11月頃がオススメです。
ただ地域差もあるので、ご自分の地域の気温に応じての対応は必要です。
上手くいけば、種を蒔いてから10日ぐらいで発芽するので、平均的に気温が20度前後になる時期に種をまくようにしましょう。
種をまく時には、種と種の間隔を15センチから20センチ程空けてください。
先ほど説明した通り、ネモフィラは横に広がっていく性質を持っているので、種をまく間隔はある程度空ける必要があります。
③水やりの方法
ネモフィラは、乾燥を好む植物なので過度な水やりは厳禁です。
土の表面が乾いて土が白っぽくなって来た時が、水やりの時になります。
どちらかと言えば、土地が乾燥気味の方がネモフィラにとっては適した環境で、元気に育つと思います。
④肥料
植物を育てる上で初心者が非常に迷うのは、肥料をどの程度与えれば良いのか?という事かと思います。
その点で言えば、ネモフィラは基本的に肥料を必要としない植物です。
あまり過剰に与えてしまうと、逆に枯れてしまう原因になるので、必要な時以外は与えないようにしましょう。
⑤雑草や間引きをしよう
ネモフィラをきれいに鑑賞する為には、定期的に雑草を抜いたり、間引きしたりする必要があります。
また湿気に弱いので、ネモフィラが咲いたら空気の通りをよくするためにも、ある程度の葉や茎を取り除くようにしましょう。
ネモフィラも植物ですので、愛情を持って手入れをして上げれば綺麗な花を咲かせるように育ちますが、雑草のように放置プレーになってしまうと一番上の写真のような状態にはなかなかなりません。
是非、細目に丁寧に世話をしてあげて下さいね。