塩には種類がいろいろとありますが、それぞれの特徴や料理での使い分けは?
スーパーや百貨店などに行くと、塩の売り場に行ってみると様々な塩が売られていますよね。
1つ1つ手に取って見ても、なんとなく違うなというぐらいで、なかなかな特徴までは分からないことが多いですよね。
塩は、料理には欠かせない調味料の1つですが、たくさんの塩の中から使い分けることで味に変化はあるのでしょうか?
もし、同じ塩でも種類によって料理の味が違ってくるとしたら、すごく興味が湧きますよね?
そこで今回は、塩の種類や特徴の違いでどのように料理での使い分けが良いのかを、そのオススメをご紹介していきます。
塩の種類は多いけど実際は?
塩にはいろんな種類の塩がありますが、実は原料別に分けるとたった3つなのです。
- 海水塩
- 岩塩
- 湖塩
上記3つの分類となっています。
この塩の種類を1つ1つ説明していきます。
海水塩
海水塩の減量は、そのままですが海水です。
3種類の中で、市場に出回る約3割ほどが海水塩となります。
日本は海に囲まれている国なので、作られている塩のほとんどはこの海水塩になります。
海水塩は本来マグネシウムやカルシウム・カリウムなどのミネラル分がたっぷりなはずですが、製法によって塩化ナトリウムが90%以上を占めているので、ミネラル分は少なく、少し塩辛い味の塩が完成します。
海水塩にあう料理
海水塩は、やや塩辛いのが特徴です。
海水塩は和食で良く使う魚料理や、塩むすびなどのご飯との相性がピッタリです。
海水塩は食材の旨みを引き出し、食材をより引き立てるのに役立つ塩です。
岩塩
岩塩は外国のあらゆるところにありますが、日本にはありません。
地殻変動などで、隆起したものの間に挟まれるような形で海水が閉じ込められ、塩分が結晶化されて硬い岩のようになったものです。
3種類の中で約6割が岩塩です。
先ほども説明しましたが、日本にはないので外国から輸入されています。
岩塩は、削ったり砕いたりして使う方法や塊に水をかけて溶かして濃い濃度の塩分を抽出して、また加熱して塩にするなど様々な製法があります。
また、岩塩は不純物が多く含まれており、その影響によって様々な色があります。
色は赤・ピンク・緑・青・灰色・黒など不純物の含まれ方によって変わってきます。
岩塩にあう料理
岩塩はほとんどミネラル成分は入っていません。
海水が固まったものなので、ミネラル分が豊富なのではと思いますが、ミネラルが結晶化するのには時間がかかります。
時間がかかった上に岩塩として使う時には、出来るだけ不純物がない中心部を使います。
結晶化にかかるミネラルは中心部にまではくることなく、ミネラルがほとんどないのです。
そのため、ほとんどが塩化ナトリウムで構成されています。
ですので、やや塩辛い味がします。
この塩辛さは海水塩より塩辛いので、より食材を生かします。匂いの強い食材にも風味では負けません。
また、岩塩には硫黄が含まれているものがあり、食材独特のニオイを消す作用もあります。
このような作用があり、岩塩はこってりした料理に相性が抜群です。
湖塩
湖塩は、湖からとれる塩のことです。
湖塩は、かつて海だったところに地殻変動が起きて、ナトリウム層に変化する過程のものだと言われています。
有名なのは、ウユニ塩湖やボリビア湖塩です。
3種類の中で1割程度と最も生産量が少なく、貴重な塩とも言われています。
湖塩はそのまま削られたり、一部抽出して塩分を再結晶にする方法など様々な製法があります。
湖塩にあう料理
湖塩は、海水塩や岩塩より塩辛さがなく、比較的マイルドな味となっています。
そして、ミネラル分が他の2種類に比べてやや多く含有されているのも特徴です。
ミネラルが多い分だけ塩辛さが抑えられているので、さっぱりしたものの料理に合っています。
野菜のマリネやスープなど煮込み料理に最適です。
このように、塩の使い分けで料理の味にも影響があります。その塩の特徴を知って料理に合う塩を選んでみてくださいね。