節分に豆まきをする意味は?節分の意味から子供にも分かるように説明します
2月3日は節分ですね。
節分と言えば、多くのご家庭では『豆まき』をしますよね。
特にお子さんがいる家庭では、毎年楽しく豆まきをされているのではないでしょうか?
そこで突然ですが、節分に豆まきをする意味をご存じでしょうか?
子供たちが楽しく豆まきをする時に、「なぜ節分に豆まきをするのか?」という質問を受けたら、正しく答えられますか?
きちんと答えられたら、親としてすごくかっこいいですよね。
そこで今回は、子供にも分かりやすく理解できるように、節分と豆まきをする意味についてご紹介したいと思います。
節分って何?
節分とは、季節の変わり目の事を表しています。
季節の変わり目という意味なので、実は節分と呼ばれているのは2月だけではないのです。
皆さんもご存じかもしれませんが、1年を24等分する二十四節気というものには、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」というものがあります。
この4つは全て季節の変わり目に使われる言葉で、昔はこれら4つの前日を「節分」と呼んでいました。
ちなみに、2月・5月・8月・11月の4回を節分としていました。
しかし、現在は2月のみが節分とされ行事化されています。
その理由としては、以前は「立春」が1年の始まりとして考えられていたからです。
寒い冬の時期から暖かくなり、新しい春を縁起良く迎えようということで、立春の前日の2月3日を節分としていました。
そして、ここで悪いものを断ち切ろう!という意味が込められて、今のような節分の日になったといわれています。
なぜ豆をまくの?
豆まきをする理由はいくつかあるようです。
- 昔、鬼が出てきて村を荒らした時に使ったから
- 豆には邪気を払う力があったから
- 神様のお告げで豆をまくように言われたから
など・・・
諸説はいろいろあります。
しかし、この豆まきに共通する事は、鬼退治で豆を使用したということです。
昔は鬼が季節の変わり目になるとやってくると言われおり、実際に鬼が村で暴れたときには大豆を煎ったものを鬼に向かって投げて追い払っていたようです。
その事から、豆は悪いものを退治する時に使われるようになったといわれています。
また、『魔目(鬼の目)→豆』と、『豆→魔滅→魔を滅する』といった語呂合わせもよく使われています。
豆まきは炒った豆を必ず使う
豆まきをする際には、炒った豆を使用するのが原則です。
昔の人も必ず大豆を炒って鬼を退治していました。
生の豆を使用してしまうと、投げて拾い忘れたものから芽が出てしまい、せっかく鬼を退治しても芽が出てしまったらまた鬼が来てしまうという事で、悪い事が繰り返されてしまい縁起がよくないとされているからです。
また、豆を炒るとゴロ合わせで『豆→魔目』『炒る→射る』となり鬼を退治するという意味にもつながるので、必ず炒ったものを使用しましょう。
豆まきの手順
①豆まき用の豆は直前まで神棚にお供えする。
神棚がない場合は、頭より上の高さのタンスの上に半紙など敷き置いておく
②夕方に豆をまき始める
③奥の部屋から窓を開けて外と部屋へ豆をまく
④豆をまくときには『鬼は外、福は内』と大きな声で
⑤外へまき終わったら、すぐに窓を閉める。
⑥豆まき後に自分の年齢+1個の数の豆を食べる。
これらの事を踏まえて子供に簡単に説明すると
子供の年齢にもよりますが、小さい子供でもきっと鬼の存在は絵本などでも理解出来ると思うので、鬼を退治することを重点に説明すれば理解してくれると思います。
『節分』の日は家に悪い鬼が来る日だから、その鬼が大嫌いな豆をまくんだよ。
豆には神様からもらった力が入っているから、すごく強い力を持っているの。
豆を大きな声を出してまけば、鬼は逃げてもう来ないから良い事が起きるよ。
そして豆まきが終わったら、自分の年齢の数に1個足した豆を食べようね
といった流れで丁寧に説明すれば、きっとどんなお子様でも理解してくれるのではないかと思います。
2月の節分は、貴重な子供たちが日本の大事な風習を学ぶ機会なので、両親を含む大人達もこのチャンスに子供に節分の意味をしっかり説明してあげましょう!