プレミアムフライデーとは何ですか?また、その効果はどの程度ありましたか?
テレビなどでニュースや報道番組を見ていると、プレミアムフライデーという言葉が最近良く聞かれるのではないでしょうか?
また、大企業だったり、大手ショッピングセンターでは大きく広告されていたりしていますよね。
そして、導入される前から頻繁に報道がされていたので、言葉の認知度は高いと思います。
しかし、プレミアムフライデーとは何か?と聞かれたときに、具体的なことまでは分からないという人も多いと思います。
働く人や飲食店やスーパーにとっては、一般的に普及されればとても良い制度だとは思いますが、実際に効果はどの程度あったのでしょうか?
今回はプレミアムフライデーとは何か、また前回までに行われたプレミアムフライデーの効果などお伝えしていこうと思います。
プレミアムフライデーとは
プレミアムフライデーとは、経済産業省と日本経済団体連合会などの経済界の団体が個人消費を促すことを目的に発足されたものです。
具体的には、毎月の月末の金曜日には午後3時までに仕事を切り上げ、その後のプライベート時間を充実させようというものです。
日本人は働きづめな人が多く、なかなか休みをとることが出来ない人も多いです。
休みがなかなかとれず、たまに休みが出来ると大概の人は家でゆっくりすることでしょう。
普段から休みが少ないと外出する頻度も少なくなり、物の購買意欲も減少します。
そして、それらが経済情勢にも大きく影響を与えるのです。
そこで、政府がこのプレミアムフライデーを提唱して、月末の金曜日だけでも早めに仕事を終えて、夕方から買い物をしたり、外食をしたり、旅行をしたり出来るように個人消費を促したのです。
個人消費が増えれば、経済的にも活性化が見込まれます。
その経済効果を期待して作られたのが、プレミアムフライデーなのです。
どんな効果があったのか!?
プレミアムフライデーが開始されてから、一体どのような変化や効果があったのでしょうか?
大々的にテレビで報道されていただけあって、全国各地のお店ではプレミアムフライデーのために様々なイベントやサービスが開催された模様です。
お客の購買意欲を高めるために、商品の一部を安く提供したり、特別なサービス提供をして一定数のお客が増えたりして、売り上げも少し伸びたようです。
お店で商品を販売する側には、少しでも効果が認められたケースが多いようです。
では、実際に働く人はどのような効果があったのでしょうか?
プレミアムフライデーを導入している企業は、まだまだ少ない状況です。
現在のところ、公務員や大手企業の一部にしか導入がされていません。
もちろん導入された企業に勤めている人は実際に早く帰宅出来たり、夕方を満喫する時間が出来た人がいるので効果があったと言えます。
しかし、この数もほんの一握り。
こちらは、働いている人の多くに効果があったとは言えない状況です。
認知度は高いけれど・・・
プレミアムフライデーの認知度は意外と高いです。
概ね90%以上の人が認知をしているようでした。
しかし、実際に導入されている企業の割合は、何と10%程度とかなり低いです。
導入されているのは、都市部の大手企業ばかり。
現時点では、都市部を離れた地方などではこの制度の恩恵を受けるということはないに等しいといえます。
認知されてはいるけれど、やはり導入となると相当会社としては大変なようです。
月末は忙しい会社が多いですし、職種によっては24時間稼働しないといけない企業もあります。
従業員の数がもともと少ないところであったりすると、人が抜けてしまうと仕事にならないという企業もあります。
また、逆にお店などで販売する側になると、この制度が普及すればお店の売り上げは期待できるけれど、従業員は忙しくなるので、逆に休める時がなくなってしまいます。
働く人としては、みんながこのプレミアムフライデーの恩恵を受けられれば良いと思っているようですが、現実はなかなか難しいようです。
月末の金曜日ではなく、月中の金曜日にすれば、もう少し導入する企業が増えるかもしれませんね。
どちらにしても、日本の会社には普及しにくい制度であるので、余暇を増やそうという試みは非常に良いので、他の形で導入できるように考えていただけたらいいなあと思います。