尿路結石の症状として、男性にくる痛みってどんな感じでしょう?
尿路結石という言葉や病名はご存知でしょうか?比較的年配の方でしたら、一度や二度は耳にされているかと思います。
尿路結石は、その名の通り体内の結石が尿管に詰まる病気で、男性に多いと言われています。
症状は、激しい痛みが特徴的で、症状が重いとじっとしているのも困難なほどになります。
では、結石がどのようにして、またどれくらい男性のみなさんに痛みという症状をもたらすのでしょうか。
今回は、男性にくる尿路結石の痛みについてお伝えしていきます。
尿路結石は男性に多い!
尿路結石は、男性に多い病気です。
男性の7人に1人は、一生のうちに1度は経験すると言われているほど身近な病気で、近年ではさらに増加傾向にあります。
男性の場合、好発年齢は20代~50代で、特に責任ある仕事をしている人や中間管理職などに多いと言われています。
尿路結石が出来る原因は、未だに解明されていないのですが、遺伝・食生活・ストレスなどが複雑に関係していると言われています。
男性にくる痛みの特徴
結石は、腎臓内にて作られるのですが、腎臓内にとどまっていれば全く痛みはありません。
痛みがあっても、気付かないくらいの弱い痛みなので、結石が原因だとは分からないことが多く、この場合は検診や違う病気で検査をししたときに偶然みつかるケースが多いのです。
痛みが出るのは、結石が尿管に落ちてくる場合です。
尿管に結石が落ちてくることを尿路結石といいますが、 尿路結石を患うと想像も出来ないくらい、とてつもない痛みに襲われるそうです。
もう少し痛みを詳しくすると、冷や汗や脂汗が噴き出し、その場にじっとしていられずに転げ回るほどの痛みだそうで、ヒドい場合は救急車で運ばれるケースも多いようです。
結石の大きさは、小さいもので5㎜以下、大きいもので1㎝以上あるものもあります。
この結石が尿管に落ちるのですが、尿管より結石の方が大きいことが多いので、結石が尿管に詰まります。
結石が尿管を詰まらせてしまうと、本来、尿の通り道であるところがなくなってしまい、逆流します。
逆流すると、腎臓に尿が溜まってしまい腎臓に圧力がかかってしまいます。
そうすると腎臓が腫れ上がり痛みに変化するのです。
痛みですが、夜間や朝方に集中して突然起こり、大体2時間前後、痛みが弱くなったり、強くなったりを繰り返して続くとも言われています。
尿路結石の治療
尿路結石で大変な症状は、なんと言っても痛みです。
この痛みは、結石が体内から排出されないと、根本的には解決しません。
痛みに対して鎮痛剤を処方されることが多いのですが、一時的には治まりますが、完治するわけではありません。
尿路結石の治療は、結石の大きさによって治療法が変わってきます。
- 内服薬による自然排石
- 体外衝撃波結石破砕術
- 経尿道的結石砕石術
- 経皮的結石除去術
【内服薬による自然排石】
結石の大きさが大体5㎜以下の場合には、この方法が適応されます。
5㎜以下の場合には、自然に排出されることが多いのです。
ですので、水分摂取を行ったり、内服薬で痛みを緩和したり、石を溶かすお薬を用いたりして自然に排出されるのを待ちます。
【体外衝撃波結石破砕術】
5㎜以上の大きいものの場合に適応となります。
尿路結石の治療で多いのは、この方法とも言われています。
身体の外から衝撃派を与えて、体内の結石を粉砕させ、尿と一緒に排出されるのを待ちます。
排石まで時間がかかるかもしれないですが、安全性が高く、患者にとって侵襲が少ない治療法です。
【経尿道的結石砕石術】
麻酔を使った入院での治療法です。
尿道から専用の内視鏡を入れて、結石に直接的にレーザーや粉砕を行い体外へ除去させる方法です。
体外衝撃波結石破砕術より確実に結石を除去できます。
【経皮的結石除去術】
背中に1㎝ほどの穴をあけて、内視鏡をもちいて結石を粉砕して体外へ取り出します。
全身麻酔が必要で、やや大がかりとなります。
比較的大きい結石の場合に適応となります。