豆柴とは?成犬の大きさは柴犬と比較してどうなの?そもそも豆柴って何?
犬OKのマンションに住んでいる方でも、基本的には大型の犬はNGの場合が多いですよね。
いわゆる、小型犬か良くて中型犬までではないかと思います。そのこともあってか、近年は特に中型犬以下の小型犬に人気が集中しているような気がします。
その中でも今非常に人気が高くて、専門店やペットショップに足を運んでもなかなかお目にかかれない犬種が居ます。
それが『豆柴』ですね。豆柴のような小さくて可愛い犬種があるのはご存知でしょうか?柴犬は超有名な日本犬なので、その小型版だと思って頂ければと思います。
一見豆柴は柴犬に似ているので、同じなのかなとも思ったりしますが、大きさがまるで違いますよね。
豆柴は成犬になったとしても、柴犬のように大きくはならないので小型犬しかダメなマンションでも飼う事が可能です。
近年、犬を飼う場合に家の中で飼いたいという人が多いので、成犬になった時のサイズは非常に重要になってくるようです。
そこで今回は、豆柴という犬種について詳しく調べてみました。
豆柴ってどんな犬?
豆柴は、1955年(昭和30年)ごろに、京都で繁殖が始まりました。
遺伝的に小柄な柴犬を選んで交配させて、小柄な柴犬を意図的に繁殖させてきた結果として、豆柴が誕生して繁栄してきました。
さらに近年では、豆柴よりさらに小さな小豆柴という柴犬もいて、小型化に拍車がかかっています。
豆柴は、柴犬よりも小型化された犬ですが、元は柴犬の血筋なので、意外と身体は丈夫で寿命も10数年は生きると言われています。
また、豆柴の容姿についてなのですが、毛並みの色は赤や白、黒、赤胡麻、黒胡麻といったように柴犬と同じ色をもつ犬もいますが、ほとんどは赤系の毛並みをしていることが多いようです。
豆柴という犬種は存在しない!?
お店では豆柴という名前で販売されていますが、実は豆柴というのは、まだ非公認なのです。
豆柴というのは、あくまで柴犬と区別するための呼び名でしかないのです。
豆柴は、公益社団法人日本犬保存会が定めた柴犬の標準に照らしてみると、体高の小さい柴犬とされています。
ですので、豆柴はあくまでも小型の柴犬としてのくくりで、犬種としては『柴犬』なのです。
血統書にも、もちろん「柴犬」と表記されます。
ちなみに先ほども説明しましたが、もともと豆柴というのは、柴犬を小さくしたものなので、小柴とも呼ばれていました。
しかし、小柴というネーミングはあまりにもセンスがないというか、親しみがないというようなこともあったため、もう少しかわいらしく一般的に受けそうなネーミングとして、「豆柴」と呼ぶようなったそうです。
今のように多くの方に認知されるようになったのは、そこからだと言われています。
柴犬と豆柴の大きさの違い、性格の違いなど
<体高>
柴犬オス | 柴犬メス | 豆柴オス | 豆柴メス |
---|---|---|---|
35〜43㎝ | 33〜41㎝ | 30~34㎝ | 28~32㎝ |
<体重>
柴犬 | 豆柴 |
---|---|
7~10㎏ | 4~6㎏ |
一般的な犬には、大きさの分類があります。
- 小型犬:体高40㎝未満
- 中型犬:体高40~60㎝未満
- 大型犬:体高60㎝以上
上記のような分類になっています。
豆柴という犬種は認められていませんが、区分的にみると柴犬は中型犬、豆柴は小型犬の分類に入るようになっています。
性格の違い
豆柴と柴犬の性格の違いですが、もともとが同じ犬種なので、豆柴も柴犬と一緒です。
そのため、豆柴は柴犬の性格とほぼ同じなので、柴犬をイメージして飼えばそのままの感覚で飼う事が出来ます。
柴犬は日本犬です。昔から、人と一緒に狩猟をしたりして生活をしてきました。
そのため、飼い主には従順で親しみやすい反面、飼い主以外にはどこか警戒心が強い犬です。
柴犬と豆柴は同じような性格をもっているので、飼うことになれば躾を小さい頃からしっかりとすれば、きちんと懐いてくれます。飼い主にとっては、とても飼いやすい犬と言えるでしょう。
豆柴を購入するときに注意すること
ショップで豆柴という事で売られている犬が、本当は豆柴ではないというケースが多々あります。
元々は柴犬なので、柴犬のように大きく育ってしまうことが頻繁にあるようなのです。
仮に大きく育って豆柴サイズではなくなったとしても、飼い始めた以上は放棄する訳にもいかないので、購入時には信頼出来るブリーダーさんやお店から飼うようにしてください。
また、実際に可能であれば、子犬の豆柴の親を見せてもらったり、詳しい情報をしっかり聞いて判断することが重要になってきます。
ただ、前にも説明しましたが、豆柴という犬種はありません。日本犬保存会からも認められていないのです。
本来の柴犬を、人間の都合で小さいサイズで意図的に作り上げた犬種が、豆柴の正体ということになります。