マグロの初競りは毎年ニュースになりますが、漁師の取り分ってどのくらいなのでしょう?

 毎年1月5日には、マグロの初競りが行われます。

 この初競りでは高額な値段がつくため、テレビでもよく報道されます。

 そして、今年は築地が移転することが決まっているので、現在の築地で行われる最後の初競りとしてさらなる注目を集めました。

 そこで、その初競りのマグロが毎年高額で取引されてますが、釣り上げた漁師さんがどんな人なのか興味が湧きませんか?

 そして漁師さん自身のことももちろんですが、その落札金額の中で漁師さんの取り分はどの程度あるのかなど気になるところですよね。

 そこで今回は、マグロの初競りでの漁師の取り分についてお伝えします。

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マグロの初競り

 マグロの初競りは、毎年1月5日に行われます。

 1月1日~4日は、築地がお休みで5日が仕事始めなので、それに合わせて年初の競りが行われています。

 普段は一般のお客様も競りの様子を見学できますが、この時期だけは繁殖期で忙しいために一般公開はされていません。

 一般客の見学は、1月15日ぐらいから開始されています。

今年のマグロの初競り

 2018年1月5日に、築地でまぐろの初競りが行われました。

 2018年の最高値は、青森県大間産のクロマグロ3645万円(1㎏当たり9万円)でした。

 ちなみに昨年2017年の初競りの最高価格が7420万円ですので、今年は約半値ですね。

 それにしても大きな金額が動いてます。

 ちなみに今年のクロマグロの重さは405㎏、長さは2.6mと大物です。

 このマグロから1万3000貫ものお寿司が握れるそうです。

 仲卸大手の築地やま幸さんが落札してテレビで取り上げられました。

 毎年、すしざんまいの社長が落札されていましたので、今年は違う方が落札されたんだぁと思った方は私だけではないでしょう。

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マグロの初競りの漁師の取り分

 これだけ高額な金額でマグロが落札されると、マグロを釣り上げた漁師の取り分はいったいいくらになるの?

 と素朴な疑問が湧いてくるのは、自然の流れではないかと思います。

 では、実際にどのくらいもらえるのでしょうか?

 下記で説明していきましょう。

 まず、初競りと通常ではやや仕組みが異なるようなので、簡単に説明します。

通常の流れ

①漁師がマグロを釣る
②近くの産地市場で競りが行われる
③仲買人は競り落とした魚を消費地の市場に出荷
④仲卸業者が買い付ける
⑤小売店に卸す

初競りの流れ

①漁師がマグロを釣る
②直接築地に出荷

 このように、通常では必ずマグロが釣られた場所の近く競りにかけらているので、大幅な手数料がかかります。

 しかし、初競りは産地市場はなく直接築地に運ばれてくるので、仲介が少ないために漁師の取り分は大きいと言われています。

 初競りでは、まず落札した仲卸業者は競りを開いた築地市場に代金を支払います。

 そこから築地市場は、手数料を引いてから、信用漁業協同組合連合会が管理する漁師名義の口座に現金を振り込みます。

 手数料には、施設費用代や運送費などのコストや競りにかかった費用が含まれています。

 その残りが漁師の取り分となります。

 細かい手数料の内訳までは分かりませんが、ざっと計算すると売値の8割ほどが漁師の取り分になるそうです。

 ただし、8割のうち税金などの関係で、最終的に手元に残るのは6~7割ほどのようです。

 しかし、それにしても大金が手に入ることには変わりないので、最高額で競り落とされた漁師は最高に喜びを感じるそうです。

マグロ漁師の収入

 初競りで最高額で落札してもらうと、漁師の取り分が多いということは説明してきました。

 しかし、マグロ漁師は、普段から他の漁師に比べると年収は良い方だとされています。

 参考までにご紹介してきます。

 マグロ漁師が新人であった場合、変動はありますが大体の年収は300~600万円ほどです。

 一人前になると、約年収500万円~1000万円です。

 そして、マグロ漁師の船長になると、1000万円以上と言われています。

 ただ、船長になると年収は高いですが、自営の場合は船の維持費やメンテナンス代などがかかります。

 さらに、マグロの捕れ方次第で収入が大きく変動してしまいます。

 漁師は過酷な仕事ですが、普段の収入プラス初競りで高い値段がつくようなマグロを釣り上げると、さらに収入がアップするので懐事情はポカポカのようです。

 誰もが気軽に就ける職業ではありませんが、夢のあるお仕事である事は間違いありません。

 

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