マグロは何種類あって、値段はどのくらい違うものなの?
日本人が最も好んで食べる有名な魚と言って真っ先に思い浮かぶのが、マグロですよね。
ただマグロと一言で言っても、その種類は多数あります。
みなさんは、普段自分がどの種類のマグロを食べているかご存じでしょうか?
マグロは、種類によって味も値段も全く異なる魚です。
この機会に是非、マグロの種類や値段について理解していきましょう。
今回は、マグロの種類と値段についてお伝えしていきます。
マグロとは
マグロは、スズキ目サバ科マグロ属に分類される大型の魚です。
世界の各地の海で生息し、大きいもので体長3m以上、300㎏以上にもなります。
世界の各地で漁が行われていますが、日本近海で捕れるマグロは秋~春にかけて多く捕れます。
マグロは常に泳いでおり、エラを使って呼吸しています。
万が一、動きが止まってしまうと窒息してしまうので、命がある限り永遠に泳ぎ続けます。
マグロの種類
クロマグロ
クロマグロは、本マグロとも呼ばれています。
このクロマグロは、マグロの中の王様と呼ばれるほど脂がのっていて味がしっかりしています。
クロマグロは、他のマグロと違って黄色みがなく、黒色の魚体で胸びれが短いです。
希少性が高いので、黒いダイヤとも呼ばれています。
大きさは、3m、400㎏~700㎏以上と大物です。
30㎏以下の小物の場合には、本マグロとは言わずにクロマグロとして流通しています。
また、ヨコワという名で売られているマグロは、クロマグロの幼魚です。
クロマグロは、12月~2月の寒い冬の時期が旬で、地中海や大西洋、日本海側で漁が行われています。
ミナミマグロ
ミナミマグロは、インドマグロとも呼ばれています。
大きさは、2.2m、160㎏ほどに成長します。
パッとみた感じはクロマグロに似ていますが、尾部分にあるヒレがやや黄色みがかっており区別がつきます。
11月~3月が旬の時期で、生息地は南半球のニュージーランドやオーストラリア付近の海域に生息しています。
ミナミマグロは、酸味のあるクロマグロに比べて味がまろやかで身が引き締まっています。
赤身部分がしっかりしているのですが、捌いたあとに酸化しやすく変色しやすいため、取り扱いが難しいともされています。
メバチマグロ
メバチマグロは、日本ではよく知られている種類です。
スーパーや魚屋で並んでいるマグロのほとんどはメバチマグロです。
メバチマグロは、2.2m、160㎏です。
他のマグロに比べ、目や頭が大きく全体的にふっくらと太めで、胸びれも大きいのが特徴です。
生息地は全世界の温暖海水で、特に赤道付近の海域に生息しています。
味はやや酸味がありますが、脂にはマグロ特有の旨みがあります。
大トロ部分はなく、少しの中トロとほぼ赤身のマグロです。
キハダマグロ
キハダマグロは、その名の通りヒレを中心に黄色みがかっています。
全長は、2.3m、200㎏程度です。
6月~11月頃が旬とされており、日本海と地中海を除いた全世界温暖海域に生息しています。
キハダマグロの身は、ややピンク色で身がしっかりしていて、味はややあっさりめです。
関西圏で人気のマグロとなっています。
ビンナガマグロ
ビンナガマグロは、ビンチョウマグロとも呼ばれています。
全長1.4m、40㎏程度とやや小ぶりなマグロです。
日本海以外の全世界の温帯海域に生息しています。
ビンナガマグロは、赤身がないのでマグロとしての扱いではなく、元々はシーチキンなどの加工品をつくるのが主のものでした。
しかし近年では、酸味やクセがなく脂ののりが良いということで、ビントロという名称でお寿司屋さんでよく使われるようになりました。
ただ、身がもろいために流通する時には、ほとんど冷凍されており、解凍し使用しています。
クロヒレマグロ
クロヒレマグロは、タイセイヨウマグロとも呼ばれています。
このマグロは、同じく大西洋に生息されるクロマグロと間違われないように、クロヒレマグロと呼ばれています。
全長1m、20㎏程度とマグロの中では小柄です。
メバチマグロと味や見た目も似ていますが、ヒレが黒いのが特徴なのですぐに見分けがつきます。
コシナガマグロ
インド洋や大西洋の温暖海域に生息しています。
全長1.3m、35㎏ほどの小型です。
キハダマグロ、メバチマグロの中間辺りの肉質となっています。
種類別マグロの値段
普段何気なく食べているマグロですが、色々と種類があることをお分かり頂けたと思います。
そして、種類が分かった所で気になるお値段ですが、下記に表にしてお伝えします。
統一して、マグロ100g当たりでの値段を表示します。
ただあくまでも目安なので、季節によっても違いますし、お店によっても違います。
時下変動もあるのでその点はご了承くださいね。
種類 | 値段 |
---|---|
クロマグロ | 1000円前後 |
ミナミマグロ | 600円前後 |
メバチマグロ | 500円前後 |
キハダマグロ | 300円前後 |
ビンナガマグロ | 200円前後 |
クロヒレマグロ | 流通が少なく不明 |
コシナガマグロ | 流通が少なく不明 |
回転寿司でも大人気のマグロです。いろいろな食べ方もできて今は比較的安価で食べることができます。
ただ、最近はアジア各国でのマグロ人気で漁獲量が減って来て、今後は高級魚になる可能性があります。
近大マグロのように養殖技術の進歩を期待しちゃいます。