クリスマスにプレゼントを贈るのはなぜ?また、靴下に入れる意味は?

 クリスマスの最大の楽しみの一つが、クリスマスプレゼントですよね。
 
 両親がお子様に、クリスマスプレゼントを購入して贈るご家庭がほとんどだと思いますし、ご家族以外でも恋人や友人にクリスマスプレゼントを贈りあったりしますよね。

 プレゼントは貰ったら嬉しいとおもいますが、そもそもなぜクリスマスにはプレゼントを贈るのでしょうか?

 また、クリスマスプレゼントはサンタクロースがえんとつから入って来て、枕元の靴下の中に入れるという風なイメージが昔からあるのですが、なぜ靴下の中?なのでしょうか。

 実際にリアルに靴下の中に入れてプレゼントを渡すご家庭は少数派だとは思いますが、小さなお子様のいるご家庭では、靴下の中に入れて渡しているご家庭もあるかもしれません。

 そこで今回は、クリスマスにプレゼントを贈る理由と靴下の関係性についてお伝えしていきます。

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クリスマスにプレゼントを贈る理由

 クリスマスにプレゼントを贈るようになった理由として、今現在までに考えられる説が2つあります。

その1・サトゥルナリア祭

 サトゥルナリア祭とは、古代ローマにおけるお祭りのことです。

 ギリシャ神話によると、農耕の神であるサトゥルヌスは、神々の王たるゼウスの父クロノスとされています。

 クロノスは、我が子に自分の地位を奪われることを恐れて、生まれた自分の子供を次々に飲み込んでしまいました。

 しかし、ある日クロノスの妻であるレイアがそれを阻止しようと、大きな石を生まれた赤ん坊だと騙してクロノスに渡して飲み込ませました。

 後にその時に食べられずにすんだ、ゼウスという末っ子によりクロノスは倒されます。

 ゼウスによって封印されたのですが、毎年12月17日~23日の1週間だけ封印が開放される日がありました。

 この時期に合わせて行われるのが、サトゥルヌス祭なのです。

 サトゥルヌス祭は、奴隷や市民の身分など関係なしに無礼講で楽しんだようです。
 
 また、ちょうどこの時期は冬至の時期でもあって、長い冬の折り返しとなるので、冬のために蓄えておいた食材を使用してたくさんのごちそうを作ります。

 たくさんのごちそうは、自分たちだけでなくご近所や身内などで分け合って、残りの冬を乗り切ろうと贈りあったとされています。

 そして、その時にごちそうだけでなく、小さな人形やろうそくなどを贈ったことから、クリスマスプレゼントとして始まったとされています。

その2・キリストが生まれた時に贈られたプレゼント

 キリストが生まれた時に、星に導かれるようにして東方の三博士が、それぞれにプレゼントとしてキリストのいる星へ贈り物を持ってきました。

 彼らは、黄金や乳香、没薬をそれぞれ持ってきました。

 これらのプレゼントは、互いを思いやり、喜びを与えたものとして賞賛されました。

 そして、この時期にプレゼントを贈り合うことはキリストにも贈ることと同意になるという事で、プレゼントするということが定番化され、今のクリスマスプレゼントに繋がったとされています。

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日本でクリスマスプレゼントを贈るようになったのは?

 日本で、クリスマスプレゼントが贈られるようになったのは、明治時代になってからの事です。

 当時、イギリスに本部がある救世軍というものがありました。

 この救世軍は、世界各国に渡ってキリスト教を広める活動をする慈善団体で、当然日本にも来て布教活動をしていました。そしてその時に、果物やパン、おもちゃ、お菓子などの詰め合わせを手渡ししたのが始まりだと言われています。

 特にこの時期は、貧しい人達にプレゼントを配り歩くことを目的にされているようでした。

 そして、大正時代になるころには、クリスマスにはプレゼントを渡すという習慣が一般の人たちにも広まり、今ではクリスマスになると、当たり前のようにプレゼントが贈られるというようになりました。

プレゼントを靴下に入れる理由

 では、プレゼントがなぜ靴下に入れられるというイメージが定着したのでしょうか?今までの流れを思い返しても靴下の登場する場面は全く想像が出来ませんよね?

 プレゼントを靴下に入れる理由、それはずばり、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスが関係しています。

 この聖ニコラウスは、ある冬の日のこと、とある貧しい家族の悲しい話しを聞いてしまいます。

 その話しに同情したニコラウスは、何か手助けが出来ないかと袋いっぱいに詰めた金貨を夜中に持ち出し、その一家の家の前までやって来ます。

 そして、その家の外から金貨を投げ入れたところ、偶然にも干していた靴下の中に入り混みました。翌朝それに気づいた家族は驚きましたが、やがて喜びに変わり、生活苦の悲しみから解放されて幸せに暮らすことが出来ました。

 この素敵なエピソードは、後に受け継がれてクリスマスにはプレゼントをお願いする子ども達が靴下を用意して、ぶら下げてプレゼントを待つようになったのです。

 こういった経緯で、今でもクリスマスには『靴下』という関係性ができたのです。

 靴下をぶら下げて、というよりは枕元に置いて寝る、というご家庭もあるかもしれませんが、クリスマスプレゼントと靴下の関係はこのような流れを経て始まったという事です。

 何かの参考のなれば幸いです。

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