ひな祭りの歌にこめられた意味を知っていますか?歌詞にはこんな意味があったんです。
ひな祭りの歌と言えば・・『あかりをつけましょぼんぼりに‥~♪』で始まる歌が思い浮かびますよね。
『うれしいひな祭り』という名前の歌でして、誰もが知っている歌なのではないでしょうか。
学校の音楽の授業でも習うので、1度も聞いた事がないという人はいないのではないでしょうか?
この『うれしいひな祭り』という歌ですが、歌詞にどういった意味がこめらているかご存知でしょうか?
ひな祭りの事を歌っていることに間違いはないのですが、その意味まで考える人はあまりいないと思います。
そこで今回は、ひな祭りの歌『うれしいひな祭り』にはどんな意味が込められているのか、調べてみました。
うれしいひな祭りについて
『うれしいひな祭り』という曲は、1935年に作られた曲です。
すべての歌詞を知っている人はなかなかいないですよね~♪。
ここで質問ですが、この歌は何番まであるかご存じですか?
実は短編なのですが、4番まで歌詞があるのです。
作詞はサトウハチローさん、作曲は河村光陽さんが担当しています。
サトウハチローさんの代表作
サトウさんは他にもいくつか有名な歌を作っています。
- ちいさい秋みつけた
- かわいいかくれんぼ
- リンゴの唄(歌謡曲)
どの曲も学校で習う曲なので馴染みやすい曲ですよね。
うれしいひな祭りなのに・・実はあまり明るい曲ではない?
題名が『うれしいひな祭り』で、歌詞にも嬉しいや楽しいといった様に明るい表現が入っていますが、どうやらあまりそういった意味に捉えられないようです。
もっとも有力な説ですが、この歌は自身の姉に向けた鎮魂歌(レクイエム)ではないかというのです。
この説を裏付ける部分の歌詞があります。
それが『お嫁にいらした姉さまに、よく似た官女の白い顔』という部分。
実は、サトウハチローさんにはお姉さんがいました。
そのお姉さんは、結婚が決まって幸せ絶頂の18歳の時に突然結核を発症して、そのまま帰らぬ人となってしまったのです。
サトウさんにとってはお姉さんがとても大切な存在で、お姉さんを亡くしたショックも大きいようでした。
そんなつらく悲しい思い出。
そんな思いをこの歌詞の一文に込めたとされています。
『うれしいひな祭り』の歌詞は間違いだらけ?
『うれしいひな祭り』が悲しい曲であったと理解していただけたところで、実は他にもこの曲には秘密があるようです。
実はこの歌には、間違った歌詞があるのです。
間違いというより多くの人が勘違いしているのです。
それは2つあります。
- お内裏様とお雛様 二人並んで すまし顔
- すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣
【お内裏様とお雛様 二人並んで すまし顔】
この歌詞は、2番に出てきます。
問題の間違いは、ここの部分のお内裏様とお雛様のところです。
この一文を読みとると、お内裏様は男雛でお雛様は女雛と思いますよね。
というか多くの人がそう思っているはずです。
しかし、実は全く違うのです。
ここでいうお内裏様というのは、男雛と女雛のペア一対でこう呼ぶのです。
そして、お雛様というのは、すべてのひな人形の事を指しているようです。
ということはもうおわかりかも知れませんが、「お内裏様とおひな様 二人ならんで」となっていますが、お内裏様は男女ペア、お雛様が全部の人形だということなので、二人以上いる事になります。
「二人並んで」という歌詞は間違いだと言えるのです。
【すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣】
この歌詞は3番に出てきます。
ここで出てくる、あかいお顔の正体が間違いなのです。
あかいお顔の人は、本当は左大臣なのです。
ひな人形をよく見るとお分かりなると思うのですが、左大臣は向かって右側に少し赤い顔をしている老人です。
そして、向かって左側の白く凜々しい顔つきをしている若者が、右大臣なのです。
左大臣、右大臣は随身と呼ばれる護衛を担当する人で、高位、年長の者が左側(向かって右側)に座るという決まり事があります。
ですので、ここでの歌詞は間違いなのです。