猛暑日、真夏日、熱帯夜など暑さを表す天気用語の基準は?その違いは何?

5月中旬くらいから日本列島では気温が高くなってきます。

そうすると、よくテレビなどの天気予報で『明日は夏日になるもようです。』という言葉が出てきます。

また、『今日は猛暑日となるので外出は出来るだけ控えましょう。』、『今夜は熱帯夜となるでしょう。』など、猛暑日や真夏日、熱帯夜などの夏らしい言葉がよく聞かれるようになります。

これらは、暑さ表現する天気用語なのですが、その違いについてはご存じでしょうか?

猛暑日、真夏日、熱帯夜・・・なんとなく字を読んだり言葉を聞けばなんとなくイメージは出来ると思うのですが、細かい違いまでは分からないって方も多いのではないでしょうか。

普段何気なく使われている言葉ですが、この違いを知っておくとなんとなくイメージしていたものが、具体的にイメージ出来るようになるかと思います。。

そこで今回は、猛暑日、真夏日、熱帯夜などの言葉の違いなどをご紹介していきます。

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暑さを示す天気用語

気象庁では、気温の変化で暑さを示す用語というのが決められています。

呼び方 意味
夏日 日最高気温が、25℃以上の日
真夏日 日最高気温が、30℃以上の日
猛暑日 日最高気温が、35℃以上の日

言葉の違いは、温度の変化によるものです。

日最高気温というのは、0時~24時までの間での最も高い気温を示したときに使われる言葉です。

ですので、上の表でも説明した通り1日の気温の変化でみるものであり、25℃~29℃までが夏日、30℃~34℃までが真夏日、35℃~それ以上を猛暑日として呼んでいます。

気温の変化としては丁度5℃ずつで区切って分けられているので、これをもとに○○日が何日続いたかなどの統計をする際に利用しています。

熱帯夜

夏の季節では、日中に気温が高くなってしまった場合に、日が沈んでもそのまま気温が下がらずに蒸し暑い夜となってしまう日もあります。

そのような日の夜に使われる言葉が、熱帯夜です。

熱帯夜とは、夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上になる夜のことをいいます。

25℃以上になると、人間の身体的には不快で、夜間でもエアコンなどで室温を調整していく必要があります。

近年では、夏の期間に熱帯夜になる日が多く、連日のようにニュースなどでもこの言葉が聞こえてくるのです。

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高温注意情報

近年、高温注意情報を聞いた事があるという方も多いと思います。

この注意報は、2017年からというふうに、最近になって正式に発表されることになった注意報です。

この高温注意情報は、最高気温が35℃以上になると予想された時に、熱中症の危険性が高いということを知らせるという目的で発表されるようになりました。

こうした注意報が発令されるようになった背景には、近年熱中症患者の急増という理由があるからです。

もはや現在の日本では、夏になるとどの地域でも35℃を超えるという事が当たり前のようになってきました。

夏は涼しいと言われていた北海道でさえ、少しずつですが最高気温が上がってきているとも言われています。

熱中症は、誰にでも起りうる症状で、特に小さいお子さんや高齢者に多いとされています。

特にお年寄りの場合には、体温調節の機能が衰えていて簡単に汗をかけず熱が体内にこもってしまいやすかったり、冷房自体が苦手で使いたくないと我慢してしまうケースがあります。

数年前と違って、夏の気温上昇は異常なほど変わって来ています。

エアコンは嫌いだから冷房を使わないなどというのは、今の時代ではとても危険な選択になってしまっています。

外気温が高ければ、容易に室内の温度も上がり、外気温との差もあまりないほどになってしまいます。

エアコンを使わなければ夏の室内の温度は30℃以上になるのが日常茶飯事で、その状態で室内で1日過ごすとなれば熱中症の危険も高まります。

また、上記で説明した熱帯夜になる日も増加しているので、日中だけでなく夜間の過ごし方にも注意が必要なのです。

こうした熱中症からの危険を守るためにも、日中の最高気温が高く出る日には注意報として情報を発信しているのです。

日本の気候はもはや小中学校の教科書で書かれている「温帯」ではない状態です。

赤道直下の熱帯地方のような気温になりますので、どうしてもエアコンが苦手な方はアイスノンや氷枕等を使用して体温を下げる工夫をして下さいね。

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