アニサキスとは何ですか?食中毒?
一時期テレビの報道番組等で、芸能人がアニサキスによる食中毒を起こしたというニュースが流れていたので、アニサキスという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
報道の中では、お寿司や海鮮丼を食べた後に発症したという事でしたので、生魚が原因だということはイメージとして残りました。
しかし、食中毒であることはなんとなく理解出来たけど、そもそもアニサキスって何だろう?と思いませんか?
特に夏などの暑季節は、食中毒が気になるところですし、身近に危険性があれば回避しなくてはなりません。
そこで、今回はアニサキスとは一体何だろうという疑問から、アニキサス食中毒の予防などご説明していきます。
食中毒とは
食中毒には、いくつか分類があります。
その中でも多いのが、細菌性とウイルス性の2種類になります。
細菌性食中毒
細菌性食中毒は、温度や湿度が高いときに食べ物に付着すると増殖して、それを食べることによって食中毒を引き起こします。
特に梅雨に入る6月ぐらいから真夏の8月ぐらいに流行するのが、この細菌性の食中毒です。
細菌性で代表的なものは、Oー157などの腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクターなどです。
ウイルス性食中毒
ウイルス性の食中毒は、細菌性と異なって寒く乾燥した時期に増殖して、それを食べる事によって食中毒として発症します。
ちょうど寒くなる11月頃から2月ごろが、ピークになるのが特徴的です。
ウイルス性で代表的なものは、ノロウイルスです。
ノロウイルスは、人からの人へ感染するので、感染後に何らかの対策をしないと爆発的に流行します。
その他の食中毒
その他に、ふぐやキノコなどの毒による自然毒中毒、アニサキスなどの寄生虫による食中毒もあります。
アニサキスとは一体なに?
本題に戻りますがアニサキスというのは、寄生虫のことです。
アニサキスは長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色で少し太い糸のような生き物です。
通常は魚や貝などの内臓に寄生していますが、魚の鮮度が落ちると内臓から身の方へと移動してきます。
よく目を凝らしてみると、渦巻きのような形でくっついているので、肉眼でも見ることは可能です。
アニサキスが寄生しやすい魚
アニサキスはどんな魚にも寄生しやすいですが、特に寄生しやすい魚をご紹介します。
- アジ
- サンマ
- サバ
- イカ
- ホッケ
- サケ
- カツオ
上記でも説明しましたが、魚の鮮度が良いときには、内臓に寄生しています。
しかし、時間が経過するとともに、筋肉の部分に移動していきます。
つまり、刺身として食べる身の部分に移ってくるのです。
新鮮に見えるお魚でも刺身などで食べるときには、よく身の部分を確認するようにしましょう。
アニサキス食中毒の予防
刺身を食べるのを控える
アニサキスの食中毒を予防するには、生の刺身を食べないことです。
とはいえ日本人は、昔から刺身を食べる機会が多い人種です。
今まで、なんともないから大丈夫という人もいるかもしれません。
しかし、食中毒はたいてい突然やってくることが多い病気です。
どうしても、刺身を食べたいときには、新鮮である魚を選ぶことです。
魚をまるまる1匹買ってきたときには、早めに内臓は取り除きましょう。
そして、お腹の部分は避けるように、厚めに切るのも良いでしょう。
また、1度お刺身を冷凍するというのも1つの方法です。
アニサキスは、マイナス20度以下の温度で24時間以上冷凍すると死滅することが分かっています。
食べる前に冷凍させ、自然解凍してから食べると、万が一お刺身にアニサキスが付着してたとしても、食中毒を起こす危険性はなくなります。
火を通す
アニサキスは、60度以上の温度で1分以上加熱すると死滅します。
ですので、お魚を食べるときには、煮魚や焼き魚といったように加熱して食べると食中毒を予防出来ます。
目視を必ずする
お刺身でも加熱する前でも、よく魚を見ることは大切です。
アニキサスが付着している場合は、よく見れば発見することが可能です。
加熱したり冷凍すれば、死滅してしまう生き物ですが、付着したままだと見た目に嫌だという人は取り除くことをオススメします。
あとは、今まで食べても大丈夫だったという人は、変に気にしないことも大切です。
アニキサスをたとえ食べてしまったとしても、食中毒として発症するケースは多くありません。
今まで美味しく食べていたものですので、今まで通りに美味しく召し上がって下さい。
万が一発症してしまった場合は運が悪かったという事で病院へ行って取り除いて貰えば、重症化するものでもないので、気にしすぎて美味しい海鮮丼やお寿司を敬遠する方が勿体無いですよ。