油性マジックの落とし方!!服に付いたものは落とせますか?クリーニングに出せば大丈夫?
油性マジックを使っていて、誤って洋服につけてしまったという経験はみなさん1度はあると思います。
油性マジックだから、何をしても落ちないのではないかと落胆していませんか?
ペンの汚れを誤ってつけてしまった程度で、大切にしていた洋服やズボン等をダメにしてしまうのは、嫌ですよね。
実は、油性マジックのシミだったとしても、ある方法を使えば落とすことが可能なんです!!
もちろん、クリーニングに出すのも解決策の有効な一つですが、自分でも簡単に落とす事が出来る方法があるんです。
そこで今回は、洋服についた油性マジックの汚れの落とし方について、まとめました。
水で落ちない理由と油性マジックの成分の関係性
マジックが服についてしまったら、とっさの判断で水分をつけて拭きとりをするという人が多いと思います。
しかし、油性なので水で拭いただけでは、。普通は落ちませんよね。
では、一体なぜ水では落とす事ができないのか?というと、実はその成分に大きな関係があるのです。
油性マジックの中には、ケトンや酢酸エチルといった脂肪酸が含まれています。
脂肪といえば、油と水の関係性を思い出してください。
水に油を入れても混ぜ合わさることは、基本的にないですよね。
どんなに混ぜようが、一定時間放置しておこうが、溶けたり混ぜ合わさることはありません。
つまり、これらと同じ原理なので、油性マジックに水をつけても汚れが落ちないのです。
そこで、油性マジックの汚れを落とす為には、水ではなく脂肪を分解したり中和したりするものを使う必要があります。
油性マジックの落と方法~その1
油性マジックを落とすのに有効なのが、エタノールです。
エタノールはアルコールです。
アルコールの成分は、ケトンやエチル酢酸などの脂肪酸に溶け込むことができます。
つまり汚れを落とす事が出来ます。
エタノールは、薬局などで手軽に手に入れることが出来ます。
エタノールには様々な種類がありますが、使用するのは『無水エタノール』が良いでしょう。
無水エタノールを使うときの注意点
無水エタノールも、アルコールです。
揮発性が高いので空気中ですぐになくなってしまいますが、アルコールには変わりないので、近くで火を使ったりするのはやめて下さいね。
無水エタノールを使用するときには、換気をよくして行いましょう。
また、エタノールを使用すると、洋服についた油性マジックの汚れは落ちますが、洋服の色落ちを同時におこしてしまったり、生地を傷めてしまうことがあります。
ですので、使用する前には必ず、見えない部分に無水エタノールをつけてみて、洋服に異常がないか事前に確認してください。
また、汚れが落ちてから洗濯機にかけると思いますので、洋服の洗濯表示もきちんと確認してください。
以上の注意点をみて、大丈夫そうなら早速汚れを落としてみましょう。
汚れの落とし方
【準備するもの】無水エタノール・汚れてもよいタオル2枚・ビニール袋や新聞紙
【手順】
①テーブルや床にビニールまたは新聞紙を敷く
②①の上にタオルを置き、汚れている面がタオルに触れるように洋服を置く
③汚れた部分に無水エタノールを少しかける
④もう一枚のタオルでエタノールをかけた汚れの部分をポンポン叩く
⑤下に敷いているタオルと、ポンポンしているタオルにインクを移していく感じで行う
⑥汚れがタオルに移っているのを確認したらタオルを新しい面に変える
⑦数回繰り返しインクがタオルにつかなくなるまでおこなう
⑧タオルにインクがつかなくなったら洗濯機で洗濯して完成
油性マジックの落とす方法~その2
もう一つおすすめの方法は、化粧を落とすためにつかうクレンジングオイルです。
無水エタノールでも落ちるのですが、エタノールの場合は成分が強すぎることがあり、洋服を傷めたり逆にシミになってしまうことがあります。
また、クレンジングオイルなら化粧をする女性ならすでに持っている人も多いので、わざわざ買いにいく手間も省けます。
お気に入りの洋服なら、尚更早めに対処したいところなので、選択肢の1つとしていかがでしょうか。
クレンジングオイルですが、色々ありますが、その中でも乳化剤が含まれているものが油性インクを落とすのには最適です。
しかし、様々な種類がありますので、きちんと成分は確認してから使用するのが良いでしょう。
さて落とし方ですが、先ほどのエタノールで紹介した手順と一緒なので、上記で説明したところをエタノールからクレンジングオイルへと文章に直して実践してみてください。
クリーニングに出す場合
上記で紹介したとおり、自分で汚れを落とすのも良いですが、中には洋服を傷めたくないのでプロに頼んだ方が良いという人もいると思います。
クリーニングに出す場合には、汚れた部分は一切自分では何もせずにドライクリーニングのしみ抜き指定をして出しましょう。
自分で落とそうとしてからクリーニングに出そうとすると、かえって落ちない場合があるので注意しましょう。
大切な衣服を、油性ペン等から是非守ってあげて下さいね。