うつ病と診断されたときの仕事は休職した方がいいのか?そして、その手順とは?
自分がうつ病と診断されたらどうしますか?仕事は?という事がいきなりやってくるかもしれません。
決して他人事ではありません。なんだか精神的に気分が落ち込んだり、日常的にふさぎ込んでしまったり。
そこで、おかしいと思って病院に行き、診察を受けるとうつ病と診断されてしまい、さてこの後どうしようとさらに思い悩んでしまいます。
特に仕事をしている人は、仕事を継続し続けられるのか、休職した方が良いのか迷うと思います。
もし休職と決めた場合には、会社にはどのような手続きを踏んで、どう伝えるべきかを悩むと思います。
そこで今回は、うつ病の時には仕事を休職するべきか、その時にはどういった対応をすればよいかをまとめました。
うつ病と診断されたら迷わず休職の選択を
なんとなく仕事を休んだらまずいなとか、忙しい時期なのに抜けてしまったら周りに迷惑がかかるとか思うかも知れません。
しかし、うつ病の治療にとって最も大事な事は休息です。
仕事でうつ病になってしまったら、なおさら休職が必要でしょう。何も迷うことはありません。
仕事を継続してしまうと、うつのせいで仕事ができなくなったというふうに自分を責める気持ちが強くなり、ますますうつ状態が悪化してしまいます。
うつ病が悪化すると仕事どころではなくなり、日常生活もままならない可能性が出てきます。
頑張り続けても悪循環です。
ここは、休むという勇気も大事です。
仕事から解放されることで良い結果が生まれるかもしれません。
休職する際の流れ
休職する際には以下のような流れがあるようです。
①専門医に診断書を書いてもらう
②会社の上司に医師の診断書をもとに休職について報告する
③休職に必要な書類を記入し会社に提出
④会社での自分の仕事の引き継ぎをする
⑤必要時、産業医や会社の上司と面接
休職する際には早めに会社に報告するようにしましょう。
診断書をもらったらその診断書を元に上司に説明しましょう。
医師に言われたとおりに説明することが大事です。
診断書があれば休む事は可能なのですが、自分で余計なことまで喋ってしまうと、本当に休む必要があるのかどうかと疑いの目をかけられてしまいやすいので、注意が必要です。
仕事の引き継ぎはしっかりと
どのぐらいの期間休職するかにもよりますが、自分が受け持っていた仕事の引き継ぎはきちんと行いましょう。
引き継ぎをきちんとしておけば、心置きなく仕事を休めます。
引き継ぎが行われないと、きっと会社からひっきりなしに電話がかかってくるでしょう。
周りにも迷惑がかかってしまいますし、自分自身も仕事モードになってしまうので、きちんとした引き継ぎは大事です。
休職中のお給料事情
休職となると、困るのがお金の問題だと思います。
働けない間に収入がないのは生活が困ってしまいます。
そこで、少しお金の面を説明します。
休職中のお給料
休職中は一般的には無給となる会社が多いようです。
場合によっては有給休暇を使用して休むように促す会社もあるようですが、残せるならできるだけ有給休暇は残しておいた方が復職したときに良いでしょう。
なぜなら、うつ病は再発しやすい病気です。
会社を休職して一時的に良くなって復職したとしてもまた心身バランスを崩すかもしれません。
休職とはいかなくても休暇が必要になる場合があります。
その時の為に残しておく方が良いでしょう。
保険制度を利用する
- 健康保険の傷病手当制度
- 労災保険
【健康保険の傷病手当制度】
うつ病で休職する際にはこの制度が適応されることが多いです。
・療養のため、働けないとき
・4日以上休んだとき(そのうちの3日間は連続で休んでいること)
・会社から給与・手当をもらえないとき
このようなときは、最大で1年半に渡る支援を受けられます。
申請する際には、全国健康保険協会のHPから申請書をダウンロードし、医師、会社の証明書を記入してもらいます。
提出する場合ほとんどは会社で手続きをしてくれると思うので、休職前に会社の人事や総務部などに確認しましょう。
【労災保険】
労災保険が下りる場合には、仕事でうつ病になった場合です。
厚生労働省で新たに労災認定規準が改定されてようです。
なかなか労災がおりることは難しいようですが、労災でおりる場合には利用しましょう。