うつ病の人との接し方は、職場での適切な方法を教えます。
うつ病というと、毎年徐々に患者数が増えていて大きな社会問題の1つにもなっています。
特に職場でのストレスをきっかけとして、うつになってしまうケースが多いようです。
もしかしたら、あなたの周りにもうつに罹患しながら仕事をしている人や隠しながらも仕事をしている人が1人や2人はいるのではないでしょうか。
ただ、うつ病の人に対してどうしてもその話題は触れてはいけないだろう、という風に誰もが考えてしまいがちです。
では、うつ病の方との接し方はどのようにすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、職場でのうつ病の人との適切な接し方についてまとめてみました。
うつ病を知るところから始めよう
うつ病の人と関わりを持つ前に、必ずその病気に対する知識を少しでも持つことから始めましょう。
少しでも知識があれば、偏見など持たずに接することが出来るはずです。
そこでまず、うつ病とは一体どんな病気なのかをご説明します。
うつ病とは
まず大前提として、うつ病は誰にでも起こりうる病気と言うことです。
うつ病は、近年増加傾向にあると言われています。
15人に1人はうつ病とも言われおり、身近な病気であることが分かります。
そしてうつ病ですが、この病気は簡単にいうと心身のバランスを崩し、重度になると日常生活も送ることが出来ないほどの影響が出ます。
あることがきっかけで落ち込むようになり、その落ち込みが深いものに変っていき、毎日気分が落ち込んだようになります。
気分に変動はありますが、ほとんどは気分が落ち込んだままで、何もやる気が起きなかったりします。
この状態が2週間以上続くと、うつ病の可能性があります。
うつ病は心の病気とされがちですが、実は脳に影響があると考えられてます。
ストレスを発散させたりして、気分転換で治るわけではなく、長期にわたって専門医のもとで治療が必要となってくる病気なのです。
先ほども説明しましたが、うつ病は気分が落ち込むだけではなく、身体症状として倦怠感や口渇、息切れ、めまい、動悸など様々な諸症状がでてくるのです。
うつ病の人と関わるときに絶対にしてはいけない事
- 励ます
- 責める
【励ます】
うつ病の人に『頑張れ!!』など励ます言葉は、基本的NGです!
うつ病の人は今まで以上に頑張っており、励ますことでこれ以上何を頑張れば良いのかと自問自答を繰り返してしまいます。
そして、その事で自分を追い詰めてしまい、さらに症状が悪化してしまうことがあるのです。
【責める】
うつ病の人はどうしても、思考の低下や心身のバランスを崩していることから、周りから見たら一見怠けているように見えるかも知れません。
しかし、これは病気のせいであってわざとではありません。
責めたりすることで、余計にうつ病の人を追い詰めてしまう可能性があります。
ですので、決して消極的なことは言わないようにしましょう。
職場での関わり方
- いつも通り態度で急に態度を変えない
- 相手に同調する
- 仕事量を減らしてあげる
【いつも通り態度で急に態度を変えない】
職場にうつ病の人がいると分かったとなった時に、腫れ物を触るように扱い方を変える人がいますが、これは絶対にダメです。
うつ病の人であっても、職場ではやはり周りの目が気になるものです。
感情のコントロールが上手く出来ない中で、急に態度を変えてしまったらさらに症状が悪化します。
相手の事を考えて、急に態度を変えるのはやめましょう。
【相手に同調する】
うつ病の人にとってもっとも大事なことは、同調することです。
話をする時には、出来るだけ相手の話を否定したり、反論したりせずに話を聞いてあげましょう。
また、話を聞いた後には私はあなたの味方だと言うことを分かってもらうためにも、背中をさすったりスキンシップを図るのも良いでしょう。
ただし、このスキンシップはあくまでも同僚や部下に対してだけにしてくださいね。
相手に寄り添うことで、うつ病の人の気持ちも落ち着いてきます。
また、無理にこちらから話すということはせず、相手が話してきたときはとことん聞いてあげましょう。
適度な距離を保ちつつ見守っていく姿勢が大切になります。
【仕事量を減らしてあげる】
うつ病になった人は、今までと同じように仕事をこなせるかとなると、基本的には無理です。
今まで順調に出来たことでも、時間がかかってしまいます。
なので、仕事で負担になっていることは、軽減してあげましょう。
あからさまに負担になっているから仕事を手伝うよとうつ病の人に提案するのではなく、職場において効率化を図るために仕事をみんなで回していこうと提案して下さい。
みんなで共有化することで自然と仕事量を減らし、うつ病の人が職場で悩まない環境を作ることも大事になります。