胆石の予防の為に、食事で気をつけるべき点は何?
身体の中に胆石を持っている人は、日本人の成人で10人に1人の割合でいるとされています。
胆石が出来る原因として考えられるものとしては、普段の食生活によるもの、暴飲暴食や欧米化スタイルの食事の増加などが影響していると考えられています。
胆石が出来るだけでなく、大きくなったり詰まってしまうと、かなりの激痛を伴うことになります。
そして、多くの場合が本人が自覚症状もなく、知らない間に出来ていたという事がほとんどです。
そういった状況に陥らないためにも、普段から予防しておくことが大切です。
そこで、今回は、胆石を予防するために気をつけるべき食事などをご紹介していきます。
胆石の原因はコレステロール!?
胆石症を患う人の70%は食事などで摂るコレステロールが、過剰に体内に蓄積されたことによって発症することが分かっています。
コレステロールは、元々体内で脂肪を消化させるために働く胆汁酸の産生を助けたりと重要な働きを持っています。
胆汁の中に上手く溶け込んで体外へ排出されるのですが、食事などで過剰にコレステロールをとり続けるという食生活を続けていると、次第にその機能が低下してしまいます。
その結果として、胆嚢の中に結晶化されたものが溜まり、胆石と変化していきます。
胆石症の予防で食事に気をつけること
先ほど説明したように、高コレステロール状態が続くと胆石が出来やすくなります。
近年では、欧米化した食事を好む人が多くなっており、脂質やコレステロールなどを過剰に摂取する機会が多くなってきました。
暴飲暴食や脂肪分は、急速に胆石の成長を助長します。
栄養のバランス良く食べることが大切です。
胆石症の予防として大切なのは以下の通りです。
- 動物性脂肪を多く含むものを食べ過ぎない
- てんぷらなどの揚げ物を食べ過ぎない
- コレステロールを多く含むものを食べ過ぎない
- 洋菓子やお菓子を食べ過ぎない
- バターや乳製品などを取り過ぎない
- インスタント食品に頼りすぎない
また、上記以外にも、食事の基本として大切なことは、
- 食事は1日3回バランス良く食べる
- 良く噛んで早食いなどはしない
これらの事を守ることで、胆石症のリスクを少しでも減らすことができます。
これは、胆石症に限らず自分自身の健康維持の為に必要な事なので、健康が壊れる前に意識して頂けるといいかなと思います。
胆石症に良い食事
胆石を作らないためには、コレステロールの吸収を抑えることが必要です。
コレステロールの吸収を抑える為に、いくつか有効な栄養素があります。
- 水溶性の食物繊維
- ビタミンC
- ビタミンE
- タンパク質
- 不飽和脂肪酸
【水溶性の食物繊維】
水溶性の食物繊維は、コレステロールの吸収を抑えたり、胆汁に含まれているコレステロールを排出するための効果が期待できます。
積極的に取りたい栄養素です。
《水溶性食物繊維を多く含む食材》
・豆腐 ・さつまいも ・にんじん ・りんご ・バナナ ・オレンジ ・海藻
などの食材に多く含まれています。
【ビタミンC】
ビタミンCは、胆汁酸の排泄の量を増加させて、胆石を作りにくくします。
《ビタミンCを多く含む食材》
・イチゴ ・オレンジ ・キウイ ・ブロッコリー ・ほうれん草 ・かぼちゃ
などの野菜や果物類に多く含まれています。
【ビタミンE】
ビタミンEは、Cと同様な作用があります。
《ビタミンEを多く含む食材》
・アーモンド ・落花生 ・鮎 ・鰻 ・赤パプリカなどに多く含まれています。
【タンパク質】
タンパク質は、摂取が不足すると胆石が出来やすいと言われています。
ただし、タンパク質を多く含む物には、肉類など脂肪の多いものがあるので、それらを避けて食べるようにしましょう。
以下は低脂肪高タンパクな食材です。
《タンパク質を多く含む食材》
・鳥ささみ ・タラ ・カレイ ・ヒラメなどに多く含まれています。
【不飽和脂肪酸】
不飽和脂肪酸は、代謝が活発で脂肪になりにくく、コレステロールを下げると言われています。
《不飽和脂肪酸を多く含む食材》
・イワシやサバなどの青魚 ・高野豆腐 ・アボカド ・クルミ ・ごま
などに多く含まれています。
これらを参考ににして頂いて、体内に石をつくらないようにご自愛下さいね。