将棋の段位や級の取り方ってどうすればいいの?また、どうすればプロになれる?
将棋の棋士の方々は、名前の後に〇〇四段、〇〇六段などや〇〇竜王とか〇名人等のその棋士のレベルのような呼称があるのはご存知でしょうか?
最近は、藤井四段の活躍で将棋に興味を持ち始めた方も多いのではないかと思います。
あの段位やタイトル名は棋士の実力(階級)を現わすためについているのですが、その段位の取り方や意味を知っている方はまだ少ないのでないかと思います。
棋士には、アマチュア、女流棋士、プロ棋士と3種類に分類され、それぞれに異なった段位の取り方があります。
また、段位が上がることでプロ棋士への道が開かれて来ます。
もちろん、プロになるためには条件や試験などがありますが、これから詳しく説明していこうと思います。
今回は、将棋の段位の取り方やプロになるための方法をご紹介していきます。
段位と級
将棋の実力を決めるのには、段位と級というものがあります。
段は数字が大きくなればなるほど、実力があり格上と判断されます。
級は段とは逆で、数字が小さくなればなるほど、実力があり格上と判断されます。
アマチュア・女流棋士・プロ棋士と3種類の種別に分類されており、それぞれに違いがあります。
アマチュアの段位と級
アマチュアの場合、10級からスタートします。
アマチュアの最高段位は8段となっています。
この最高段位の8段は、アマチュア竜王戦という大会で3回優勝すれば与えられます。
段位・級の取り方
級や段の取り方は、様々な方法があるようです。
- インターネット
- 棋士の推薦
- 支部会員
- 将棋会館道場
- 将棋世界
- 棋道師範・棋道指導員・普及指導員の推薦
- 新聞に載る認定問題
- NHK将棋講座テキストの認定問題
- CS放送の認定問題
- 将棋倶楽部24
- 将棋ウォーズ
- 81Dojo
上記であげた方法で認定問題を受けたりすると、段位をもらうことが出来るようです。
アマチュア7段・8段は大会に出場して勝ち星を重ねていかないと称号はもらえないので、6段までは上記の方法で取得出来ます。
方法によってやや手続きの違いがあると思いますが、詳しくは日本将棋連盟の公式HPに載っているので、そちらを参考にしてください。
女流棋士
女流棋士は、女流2級から始まります。
2級とは言っても、アマチュア四段と同程度で有段者・県代表レベルの実力の持ち主です。
なので、スタート時点でも結構な高いハードルがあります。
最高位は6段です。アマチュア6段全国優勝レベルに相当します。
段位・級の取り方
女流棋士の段位を上げるには、公式戦を勝ち抜いて行き、一定回数勝つことが出来れば段位が上がる仕組みとなっています。
プロの段位と級
プロになるには、奨励会6級から始まります。
奨励会は3段まであり、それをクリアするとプロ4段が始まります。
プロの最高位は9段です。
段位・級の取り方
プロの場合にも公式戦の勝敗や大会での優勝、タイトル獲得などで段位が上がっていきます。
きちんとした規定があるので、公式HPをご覧下さい。
プロ棋士になるにはどうする?
プロ棋士と呼ばれるようになるまでには、厳しい道のりが待っています。
プロになるための方法は、2つと言われています。
①日本将棋連盟が主宰する新進棋士奨励会に入会
奨励会と呼ばれるプロを養成する機関に入会するのが、一般的だと言われています。
しかし、この奨励会に入るにも受験が必要となってきます。
受験もすべての人が受ける事が出来るのではなく、条件がいくつかあります。
まず、年齢は19歳以下。そして、入会する前に、プロの将棋士の弟子となり、プロ将棋士の推薦を受けなければ受験資格が貰えません。
ただし、将棋連盟が主催する小中学生対象のアマチュア大会で好成績を修めている場合には、推薦が免除されることもあります。
奨励会に入会してからも、プロ棋士になるには厳しさが続きます。
入会してからの年齢制限があり、23歳の誕生日までに初段、26歳の誕生日までに四段(プロ)に昇格できなければ強制退会となります。
しかし、四段への昇格がかかった三段リーグで勝ち越しできれば、最高で満29歳のまで延長されます。
奨励会入会時は6段から始まり、同じ奨励会に通う人達と対局し、勝ち数を増やすことで段級位をあげていきます。
三段になると、関東・関西合同でのリーグ戦が行われます。
三段リーグは約30名で行われ、上位2人に入れば昇段となり、プロ棋士になることができます。
年間に2度しか行われないので、1年で4人しかプロになることはできません。
②プロ編入制度
この方法は、奨励会に入らずアマチュアからプロになる方法です。
10勝以上、勝率6割5分以上という好成績を修めたアマチュアの人が、プロ棋士からの推薦を受けます。
そして、プロ棋士を相手に対局し5対局中3勝できればプロ棋士になれるというものです。
この制度に年齢制限はありませんが、相当厳しい条件であるのは間違いありません。
なので、この制度でプロになれる確率はかなり少ないでしょう。
しかし、年齢制限が無い為、大人になってから将棋に目覚めてプロ棋士になりたいという方にもチャンスがあるので、諦めずに頑張っている方にもプロになる道は残されているのです。