塩の作り方って知ってますか?お子様の自由研究にも使えますよ!
普段何気なく使用している『塩』ですが、その作り方って知っていますか?
調味料としては、いろいろなものに使われていますよね?意外と簡単に作ることが出来るんです。
お子様のいる家庭では、学校の夏休み期間に宿題として自由研究が出されるかと思います。
夏休みに最後まで完成しないで残ってしまうのが、自由研究と読書感想文でしょうか。
お子様に一緒に考えて欲しいと頼まれても、なかなか何をするか思いつかずに毎年苦戦されているのではないでしょうか。
その難題の一つである自由研究でススメしたいのが、塩の作り方です。
塩の作り方って詳しく知らないって方も多いと思うのですが、実はご家庭でも簡単に作ることが出来るんです!
お子様と楽しく実験気分で作業を進められますし、夏休みの宿題の難題が一つクリアされますので、夏休みの早い段階でやって頂けたら他の宿題に時間が使えて有意義な夏休みが過ごせるはずです。
そこで今回は、家庭で出来る塩の作り方についてご紹介していきます。
現在の日本の塩の作り方
塩作りをする過程で昔から色々と工夫されてきましたが、現在主に取り入れられている塩の作り方は2種類ということです。
イオン交換膜製塩法
イオン交換膜製塩法は、日本で流通する塩の90%はこの製法で作られた塩だと言われています。
この製法で使われるのは、海水です。
海水には、ナトリウムやカルシウム・マグネシウムなどのプラスイオンと、塩化物イオン・硫酸イオンなどのマイナスイオンが溶けています。
プラスイオンとマイナスイオンに分かれていることを利用して、電気を通して塩の成分を取り出す方法です。
海水を汲み取ったら、まずはろ過を行います。
ろ過した水をイオン交換膜透析槽に通します。
イオン交換膜には、プラス極からマイナス極に電気が流れていまして、そこに塩の成分だけが通れる小さな穴があります。
交互に膜を張ることで、プラス極にはマイナスイオンが、マイナス極にはプラスイオンが通り抜けて濃い濃度の塩水が取り出せます。
その濃い塩水をかん水と呼んでいて、かん水を真空蒸発缶というもので塩を結晶化させて、それをさらに乾燥させて塩が完成します。
溶解・立釜法
外国の塩田でつくられた天日塩を日本に輸入し、水に溶かして不純物を取り除いてからキレイにした塩水をつくります。
濃い塩水部分だけを抽出し、水蒸気をあてて塩の結晶を作ります。
このタイプは乾燥しやすいため、出来たものに炭酸マグネシウムを添加して塩を完成させます。
家庭でも簡単に出来る塩の作り方
では、ここからは自由研究に使える家庭で出来る塩の作り方をご説明していきます。
準備するもの
・海水1ℓ~2ℓ
・なべ
・木べら
・コーヒーフィルター
・バケツやボウル
・トレイ
手順
①キレイめな海で海水をくんでくる
②海水をバケツやボウルの中にコーヒーフィルターで濾す
③②を数回繰り返し、ゴミなどの不純物を取り除く
④③の海水が透明になるまで行う
⑤海水が透明になったら鍋へ移す
⑥鍋を火にかけて、弱火で木べらで混ぜながら水分を飛ばす
⑦海水が白く濁ったら、一旦火を止めてコーヒーフィルターで1度濾す
⑧濾した海水を再び鍋に入れて、中火にかけて木べらで混ぜながらさらに水分を飛ばす
⑨塩がシャーベット状に結晶化してきたら、火を止める
⑩⑨をコーヒーフィルターに入れて濾す
⑪濾してフィルターに残った物が塩の原型であり、液体はニガリ
⑫フィルターに残った塩をトレイなどに広げて、乾燥するまで天日干し
⑬天日干しが十分でない場合には、フライパンで軽く炒って乾燥させる
⑭手作り塩の完成
自由研究でまとめるなら
自由研究として塩の作り方をまとめるなら、模造紙に大きく経過を記録することをオススメします。
文字だけでは説明が分かりにくいところもあるので、実際に作っている時の工程の写真を撮り、写真に対して簡単な説明やどの程度時間がかかったかなどの詳細を書くとより良いでしょう。
そして、塩をつくってみての率直な感想や、自分の作った塩を実際に手に取って見てもらえるようにジッパーなどの袋に入れて貼り付けておくのも良いかもしれません。
さらに、その塩を使って塩おにぎりをつくって見て、食べた感想も一緒に入れればより楽しい自由研究の完成と言えるのではないでしょうか?
手作りの塩作りは意外と手間や時間がかかりますが、親子で実験して楽しく出来ると思いますので、是非夏休みの課題として取り入れてみて下さい。
まずは、事前準備として海水が必要なので、海へ遊びに出かける所ですね。
海へ遊びに行く理由付けにもなりますので、この夏はお子様とバッチリ楽しい思い出を作ってくださいね。