立春とはどんな意味?立春大吉って何?簡単に説明するとこんな感じです。
2月になると、立春がありますよね。
まだまだ寒い時期なのに、もう暦の上では春がやってくるなんて、説明されてもなんとなく不思議ですよね。
その立春には、どんな意味が含まれていて、なぜ2月の寒い時期にそう呼ばれるようになったのでしょうか?
また、立春の時期に立春大吉というお札文字を見かけたり、聞いた事はありませんか?
これらは、はたしてどのような意味を持っているのでしょうか?
今回は、出来るだけ簡単に立春・立春大吉の意味をご紹介させて頂きたいと思います。
立春とは
立春とは、1年を24分割した二十四節気の中の最初の始まりの時を表します。
昔は、今でいう大晦日が節分で、お正月が立春とされてきました。
立春は、1年の始まりにあたり、おめでたい日だったため、現在のお正月のように御祝いをしていました。
現代の年賀状にも、冬の寒い時期なのに『迎春』『新春』などの春を使った漢字が使われていますが、これらの漢字が使われているのも、立春がお正月に意味しているので、現代でも使用されるようになったと言われています。
実は立春の日は、1年の中で最も寒い日ともされています。
1番寒い時期なので真冬だとも言えますが、この冬の寒さがだんだんと終わりをむかえて、春がだんだんと近づいて春の暖かさに向かって進み出していくという意味も込められています、
そして、それが立春と呼ばれるようになったと言われています。
2017年の立春はいつでしょう!
2017年は、2月4日の土曜日が立春です。
節分が2月3日だから、立春は2月4日です。
毎年変わらないのでは?と思いますが、実は立春の日にちは、毎年固定の日にちではないんです。
ここ30年以上は、2月4日で毎年一緒で変わっていないのですが、2021年あたりになると、立春が2月3日になることもあります。
これらは閏年が関係していたり、微妙な太陽の位置によって変わってくるようです。
今から近い将来だと、2021年の次は2025年、その次は2029年と言ったように、毎年同じ日にちではないのです。
立春大吉とは
立春大吉というのは、仏教の一つの宗派である禅寺(禅宗)で、立春の早朝に魔除けや厄除けをして、一年の始まりを願うものとして、この4文字をお札に書き留めて飾るものだそうです。
立春大吉という言葉が使われる背景としては・・・
- 左右対称の文字だから
- 鬼がこの文字をみて何もせず逃げたから
【左右対称の文字だから】
立春大吉という文字を縦書きに書いてよくみると、この漢字は表からみても裏から見ても、また半分に折っても全て左右対称の文字になります。
こういった左右対称になる文字は昔から縁起がよいとされており、新年の初めから良い事があるようにという意味で使われていました。
【鬼がこの文字をみて何もせず逃げたから】
昔、立春など季節の変り目などには、鬼や邪気が家の中に入ってくるとされていました。
実際に昔、玄関に立春大吉というお札が貼ってある家に鬼が荒らそうと入ったときに、この文字をふと見た時に同じように変わらない立春大吉という文字に「まだ中に入っていなかった」と勘違いして、逆戻りして出て行ったという話があったのです。
実際には中に入っていたのですが、振り返って見た時には実際は裏になっているのですが、これらの漢字を見ても左右対称になっていたため、鬼が勘違いをして結果的に出て行きました。
そのおかげで村人が困ることがなかったため、魔除けの効果があるとされたのです。
立春大吉のお札をもらうことが出来る?
立春大吉という文字のお札が貼ってある神社に行くと、もらうことが出来るそうです。
また、郵送してくれる神社もあるそうなので、御利益を受けたい方は探してみるのも良いのではないでしょうか?
ただ、自分自身で書くのも良いとされています。
半紙や縦長のお札に縦書きで、毛筆で大きくバランス良く立春大吉と書きましょう。
書く時には、立春の日の0時から7時22分までに書くのが良いとされています。
この文字を書いたら、立春の日に玄関の右上の方、目の届きやすい場所に貼りましょう。
貼って置く期間は1年間とされているようです。