尿路結石の症状として、女性にはどのような症状が出るのでしょうか?
尿路結石という言葉(症状)をご存知でしょうか?
尿路結石は、一昔前までは男性に多い病気とされていましたが、近年では女性の患者さんも増えていると聞きます。
日本人の全体的に患者数が増えてきているので、女性のみなさんも人ごとではなくなっています。
結石が出来ると聞くと、症状としてイメージするのが痛みが激しいということだと思います。
尿路結石の場合には、男女問わず痛みは確実に出ますが、痛み以外にも女性特有の症状が出たりするのかが気になるところですよね。
そこで今回は、女性の尿路結石の症状についてお伝えしていきます。
女性の尿路結石患者
尿路結石というと男性の疾患と思われがちなのですが、普通に女性にも起こります。
25人に1人の割合で一生に1度は経験をすると言われています。
好発年齢は60歳代とも言われていましたが、最近では低年齢化してきています。
20代で発症することもあれば、更年期前後に発症する人もいて、近年は男女関係無く尿路結石の患者が増え続けています。
女性の患者が増えた理由
- 食事形態の変化
- 女性の社会進出
【食事形態の変化】
結石が出来る大きな要因は、食生活とも言われています。
和食より、肉類などの洋食を好む人が増えてきて、食の欧米化が進んできました。
お肉や糖質などは、体内に結石を作りやすくしてしまいます。
また、女性はカルシウム摂取量が少ないこともあり、カルシウム不足によっても結石が出来やすくなっています。
さらに、女性でもアルコールを多量に飲む人が増えてきました。
過度なアルコールの摂取も、結石が出来やすい要因の1つです。
このように、女性の食生活が大きく変化したことによって、性別年齢関係なく発症しやすくなったと言われています。
【女性の社会進出】
女性もバリバリ仕事をして、社会に出ている人が多くなってきました。
仕事をすることはもちろん良いことですが、生活が不規則になったりストレスを抱えたりすることになります。
こういった条件が重なると、自律神経系が乱れて結石が出来やすくなってしまいます。
尿路結石の症状
結石が出来ると、以下のような症状がみられることが多いです。
- 脇腹や下腹部の痛み
- 腰の痛み
- 血尿
- 吐き気
- 嘔吐
- 冷や汗
上記の症状は、男性でも女性でも尿路結石になったら出現しやすいので、男女での違いはありません。
ただし、痛みは結石がどんどん下腹部に下がっていくことが多いので、女性特有としてあげるのであれば、外陰部周囲に痛みを伴うことがあります。
尿路結石を患う女性も、男性と同じく1番多いつらい症状は痛みでしょう。
尿管に結石が詰まると、激しい痛みに襲われて動くこともままならないことが多いのです。
その場でのた打ち回る事も、通常見受けられる症状になります。
出産経験がある人には痛みの想像がつきやすいと思いますが、尿路結石の痛みは出産よりはるかに痛くて、数倍、数十倍も痛いと体験した人達は口を揃えて言っています。
尿路結石にならないために
尿路結石は、普段の生活習慣を改善することで、きちんと予防することが出来ます。
- 1日の水分2ℓを目指す
- 食生活を見直す
【1日の水分2ℓを目指す】
結石は1日に2ℓ以上の水分を摂取すると、出来にくいと言われています。
逆に1ℓ以下は出来やすいので、出来るだけこまめに水分を取るようにすると良いでしょう。
糖質の取り過ぎは結石を出来やすくするので、水や麦茶などの無糖のものを取るようにしましょう。
【食生活を見直す】
普段の食生活を、まずは見直してみましょう。
肉食ばかりではなく、野菜や魚、果物などもバランス良く食べるようにしましょう。
特に、カルシウムや水溶性の食物繊維などを含むものは結石を出来にくくするため、積極的に取り入れるようにしましょう。
また、食事をする時間帯も重要になってきます。
夜遅い時間に食べ過ぎてしまうと、寝ている間に結石を作りやすくしてしまいます。
就寝4時間前ぐらいまでには、食事を終わらせておくのが理想的です。
肥満予防の為にも、あまり遅い時間に食べ過ぎるのは良くありませんので、夕食は早めに取るようにして、遅い時間になってしまう場合には量に気をつけるようにしましょう。