冬至に食べる「ん」の付く食べ物はなぜ?またいつから?
冬至というとかぼちゃや柚子湯が有名ですが、他にも「ん」のつく食べ物を食べるのをご存じですか?
「ん」のつくもので冬至に食べると良いとされているものが、冬至の七種(ななくさ)です。
一体なぜ冬至の七種を含め、「ん」のつく食べ物が良いとされているのでしょうか?
季節的には、そろそろ冬至を迎えます。
ここでその謎を解決して、今年の冬至は是非「ん」のつく食べ物を食べてみてくださいね。
そこで今回はなぜ「ん」の付く食べ物を食べる理由や冬至の七種の種類や食べる期間についてまとめました。
「ん」がつく食べ物を食べるのはなぜ?
冬のお祭りの供え物の名残ではないか、と言われています。
日本には、昔から季節の節目などにお供え物を飾る風習があります。
例としては、お正月に鏡餅や十五夜にお月見団子、ひな祭りに菱餅などです。
こういった行事の時には、飾ったり食べ物を食べたりしますよね。
こういった流れで、「ん」のつく食べ物を食べて運気を上げようという風習が出来たのですね。
しかし、なぜ「ん」なのかというと・・・・
「いろはにほへと・・・・・」の最後の文字が「ん」だから!!
日本では冬至のことを「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉で表現します。
一陽来復とは、冬が終わり新しい春がくることや、悪いことが続いた後に運気が上昇していくという意味をもっているとされてます。
なので、冬至が過ぎたら運がやってくると考えていました。
そこで「いろはにほへと・・・・」を冬至の流れと見立てて、最後の「ん」を超えると運に通じるとしました。
そして、「ん」のつく食べ物を食べるようになったのが始まりとされています。
「ん」がつく冬至にオススメの食べ物
特におすすめなのが、冬至の七種といわれる「ん」が2つ入る食材です。
「ん」が2つも入っているのとても縁起がいいとされています。
- 南瓜(なんきん)=カボチャ
- 蓮根(れんこん)
- 人参(にんじん)
- 金柑(きんかん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 寒天(かんてん)
- 饂飩(うんどん)=ウドン
その他、冬至の七種以外の食べ物として、蜜柑(みかん)、大根(だいこん)といった「ん」のつく食べ物も良いとされています。
冬至の七種は、特別なものではありません。
かぼちゃ、にんじん、れんこん、ぎんなんなど、普段から取り入れているものも多いですよね。
冬至に食べるとより、運気をアップが出来ると言われているので、是非試して見てくださいね。
いつからいつ頃まで
冬至は、毎年12月22日前後になります。
4年に一度うるう年があるように、地球は365日で一周していません。
そのため、その年によって、冬至の日は若干変わってきます。
ちなみに2016年は、12月21日です。
冬至は二十四節気のひとつで、北半球では一年のうちで太陽の位置が一番低くなり、昼間の長さが一番短い日です。
ちなみに二十四節気とは、季節を表すために中国で考案されたものです。
春夏秋冬の4つの季節を1つの季節につき、さらに6つに分けて全部で24の期間に分けられています。
つまり春6、夏6、秋6、冬6に小分けして考えていると言うことです。
二十四節気では冬至というのは、冬至の日から次の二十四節気である小寒の前日までの期間を指すことになります。
これらを考えると2016年の冬至は、12月21日から翌2017年1月6日頃までが期間ということになります。
この期間中に「ん」のつく食材を積極的に取り入れることで、運気が上昇していくと考えられています。
「ん」意外にも縁起が良いものがあった
- こんにゃく
- 小豆
【こんにゃく】
北関東などでは、冬至に【こんにゃく】を食べるようです。
「砂おろし」と呼ばれ、こんにゃくを食べることで体内にたまった砂(老廃物)を出す、という意味合いで食べられてきたそうです。
この砂おろしが広まった背景には、お坊さんが、昔『冬至の日に1年間で煩悩落とす』ということを、『こんにゃくで体内の砂(老廃物)を出す効果』にかけて食べたことがきっかけで広がったそうです。
【小豆】
主に北海道や東北地方では【小豆】が、よく食べられているそうです。
赤い色をした小豆が邪気を払うのに最適と言うことで、赤飯や小豆粥を食べているところもあるようです。
また、かぼちゃと小豆を一緒に煮た「いとこに煮」というものもあるそうです。