クリスマスツリーの飾りにはどんな意味がある?その意外な事実を調べて見ました。
冬の季節の一大イベントと言えば、『クリスマス』ではないでしょうか。
クリスマスが近づくと、多くの家庭ではクリスマスツリーに飾りをつけ始めるのではないでしょうか。
星やリボン、プレゼントなどクリスマスツリーの飾りには様々なモチーフがありますが、実はその1つ1つの飾りに意味があるということを知っていましたか?
毎年なんとなく飾りをつけていたクリスマスツリーも、その意味を理解した上で飾り付けをしていけば、もっと素敵な気分になりますよね。
そこで今回は、クリスマスツリーの飾りに込められた意味をお伝えしていきます。
クリスマスツリーの由来
クリスマスというと、キリスト教と大きく関係している印象がありますが、実は違っていてその印象は大きな間違いなのです。
元々は、ヨーロッパの人達が樫の木に飾りを飾って、お祭りをしていたのがクリスマスツリーの始まりです。
そのお祭りでは樫の木を使っていたのですが、キリスト教を広めようとした宣教師たちが、キリスト教で神聖とされているもみの木にすり替えるなどして、次第にキリスト教の教えを唱えるようになりました。
すると、次第にヨーロッパの人達も樫の木からもみの木に飾りをつけるようになり、三角形のツリーのてっぺんをキリスト、その下が人間の精霊であるという教えが広まりました。そして、その形がクリスマスツリーとして定着していきました。
実際にキリスト教としてのツリーが定着したのは、17世紀頃だと言われてます。
クリスマスツリーの飾りの意味
クリスマスツリーには、様々なモチーフのオーナメントが飾られます。
今回は、代表的な飾りの意味をご紹介していきます。
- 星
- ベル
- オーナメントボール
- 靴下
- キャンディ
- クリスマスライト
【星】
クリスマスツリーのトップに飾る物と言えば、星ですよね。
この星の名前は、トップスターとも呼ばれています。
このトップスターは、キリスト神話に出てくる東方の三博士たちにキリストの誕生を知らせ、両親とキリストが住んでいるベツレヘムへと導いた星を表しています。
輝く星は明るく照らして、幸せを象徴するために飾られるようになりました。
【ベル】
ベルは、キリストが誕生したことを伝えるためにならされたものです。
大きなベルの音で幸せを伝えます。
また、ベルは天使とセットになっていることが多いのですが、この天使が鳴らしていることから一緒になっています。
そして、ベルは幸せを象徴しますが、音を鳴らすことで魔除けの意味ももっていて、邪気を払う目的もあります。
【オーナメントボール】
今でこそ、ボールのような形ですが、実は昔はリンゴが使われていました。
このリンゴは、アダムとイブが食べたものをモチーフとしており、幸せや実り豊かなものにという願いが込められて、クリスマスツリーに飾られるようになりました。
ただ、本物のリンゴを飾るのはその後食べる時の品質上問題があるので、現在はオーナメントボールが採用されるようになりました。
【靴下】
靴下は、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスという人物が関係しています。
この聖ニコラウスという人物は、昔貧しい子どもを助けようと開いた窓に向かって金貨を投げたところ、偶然にも暖炉の近くにあった靴下の中に入ったというお話から、みんなに幸せを分け与えるという意味も込めてツリーに飾られるようになりました。
【キャンディ】
杖型のキャンデーは、羊飼いの羊を導く杖としての意味があります。
この羊は、人を表して羊飼いはイエスキリストを表しています。キリストが人々を幸せに導くためと言われています。
【クリスマスライト】
昔はライトではなく、ろうそくが使われていました。
しかし、ろうそくは火事になる危険があり、電飾が使われるようになりました。
そして、ライトはキリスト自身を象徴するものとして、光で世を明るく照らすという意味があります。
日本で初めて飾られたツリー
キリスト教の布教で、クリスマスツリーの存在が全国に広められたのですが、実際にその習慣が根付いたのは明治時代になってからです。
明治時代、横浜に滞在していた外国人によって広められました。
そして、1886年【明治19年】12月7日に横浜の明治座で飾られたのが、日本で初めてのクリスマスツリーというわけです。
それから時代とともに、家庭でも飾られるようになり、クリスマス=ツリーを飾るというのが定番となりました。
今でこそクリスマスツリーには、人気のアニメキャラやオリンピックなどで活躍したスターなどに似せた人形や写真などが飾られたりしています。しかし、本来は一つ一つの飾りには意味がありますので、その意味を考えながら飾り付けをしていきたいなと思いました。