脂肪のカロリーは1gでどのくらいあるか知ってますか?これが分かれば、体重1kg減量に何カロリー必要か計算できますよ。
脂肪にもカロリー計算が出来るのをご存じでしょうか?
実は脂肪のカロリーは、1g当たり9㎉になります。
この数字を基準に計算してみると、体重1㎏減らすのに約7200㎉を消費しなくてはならない計算になります。
思ったよりも大きな数字だと思いますよね?
ただ、この数字を知ってからダイエットに取り組むのと、知らずに取り組むのとでは、結果ややる気に大きな影響が出てきます。
何をやるにも目標がないと長続きしないので、この数字を知ることでどれぐらい頑張ればダイエットが成功するか、その基準(目安)が分かるのは大きい。
そこで今回は『脂肪の1gあたりのカロリーを知って、目標体重までに何カロリー消費すれば良いかを知ろう』についてまとめました。
カロリーって何だろう?
よくカロリーという言葉を耳にしますが、そもそもカロリーという言葉の意味は何でしょうか?
カロリーとは、【熱量を表す単位】の事です。
1カロリーとは、1gの水の温度を1度上昇させるのに必要な熱量です。
ちなみに食事で㎉(キロカロリー)が使用されますが、これは1ℓの水の温度を1度上昇させる熱量の事です。
カロリーには食事を食べる事による【摂取カロリー】と日常生活や運動に使用する【消費カロリー】の2種類があります。
脂肪について
脂肪は冒頭に述べた通り、栄養学的には1gで9㎉とされています。
しかし、実は脂肪は全てが純粋な脂肪ではありません。
全体の8割は脂肪ですが、2割は水分やその他細胞で構成されているのです。
そのため、カロリーを計算するには、水分を取り除いた数値で計算する必要が出てくるのです。
体脂肪1㎏=脂肪800g+水分200g
800g×9㎉=7200㎉
このような計算式となり、体重を1㎏落とすには7200㎉必要となるのです。
7200㎉ってどれぐらい?
7200㎉って大きな数字に見えますね。実際、とても多いカロリー数なのですが、あまりイメージが湧かないと思います。
なので、少し分かりやすく説明したいと思います。
運動で考えると・・
運動で7200㎉を消費しようとすると、フルマラソン42.195㎞を3回走ることになります。
おおよそフルマラソンを3回走ると、7500㎉程度消費が出来るそうです。
でも、フルマラソンを3回走るなんて・・・・とてもじゃないですが、非現実的です。
しかも、実際に走ったとしてもカロリーが消費されるだけで、体脂肪も7500㎉分落ちるわけではないのです。
食事で考えると・・
20代の男女で平均的な体格や運動量を行っている人の1日の総カロリーの目安は、男性で約2500㎉、女性では2000㎉弱です。
この状態から7200㎉消費となると、男性で約3日、女性で3日半ほど絶食することが必要になります。
しかし、食事も運動と同様にカロリーを消費したからといって、体重が1㎏が落ちる訳ではありません。
上記で説明したのは、あくまでも7200㎉がどの程度のものなのかイメージしやすくしただけで、これらを実践すれば、すぐに脂肪が落ちるというわけではありません。
ではなぜ、すぐに脂肪が落ちないのかというと、上記したものは、あまりにも短期間でカロリー消費をすることになっているからです。
あまりにも短時間で脂肪を落とそうと考えると脂肪燃焼がされにくく、筋肉の方が優先的に落とされてしまうという仕組みがあるからです。
脂肪を落とすためには
脂肪を落としていく為には、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くしなくてはなりません。
だからといって、消費カロリーが摂取カロリーを大きく上回るような極端なバランス制限をすると、水分や筋肉のみが落ちて、脂肪はあまり変わらないということもあります。
同程度にカロリーを消費していくことが、必要不可欠になってきます。
なので重要なのは、時間をかけてゆっくりと消費していくことです。
だから脂肪を落としたいと考えている人は、焦らずに長期的視野で考えていきましょう。
1ヶ月程度を目安に1㎏の脂肪を落とそう
7200㎉を1ヶ月で減らそうと考えると、1日240㎉程度です。
1ヶ月という時間で考えれば、少な目の消費カロリーなので、ゆっくりと時間をかけて無理なく実践出来ます。
ちなみに、240㎉がどの程度かというのを検証してみましょう。
《運動》
ウォーキング約50分、ジョギング約27分
《食事》
ご飯1杯強、ポテトサラダ1人前、どら焼き1枚、カスタードプリン1個 など
上記のようなカロリー数であれば、少し気をつければ大丈夫ですよね。
また、1ヶ月間で無理そうでしたら、少し期間を延ばすなどして、1日の消費カロリーを小さな数字で済むようします。
なので、自分の現状に合った方法や時間帯で実行してみて下さい。