門松の意味を簡単に説明してみました。竹の切り方一つから意味があります。

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 新年の象徴である『門松』ですが、年末が近くなってくると店舗の前に飾ってあるのをよく見かけるようになります。

 そして、お正月になると、ほとんどのお店の前で門松飾ってあるので、目にする機会も多くなりますよね。

 もちろん自分の自宅の前にも飾っているご家庭もありますが、その門松にはいったいどんな意味があるのかご存じでしょうか?

 また、門松には竹が使用されていますが、よくみると切り方が違うものがあるんです。

 全部同じように見えますが、実は意外と奥深いんです。

 そこで、今回は簡単に門松の意味を竹の切り方一つからご説明させて頂きます。

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門松って一体何?

 お正月に飾れられる門松ですが、実はお正月飾りの中で最も重要なものなんです。

 お正月というのは、山から歳神様が降りてきて各家庭に幸せを運んでくると言われています。

 その歳神様が迷わないように門松を飾り、迎え入れるという意味があります。

 他にも正月飾りでというと、しめ縄や鏡餅などありますが、門松はその中でも一番大きいので年神様を迎え入れるという意味でも重要になってくるのです。

 ちなみに門松という名前の由来は、門の前に松を飾るから「門松」というようになったようです。

 門松は一見すると竹の方が目立っていますが、実は、この由来が意味する通り周りの松の方がメインなのです。

 しかし、松同様に竹もおめでたいときに使用されているものなので、ダブルで使用する事に意味があるようです。

門松の竹の切り方について

 門松には竹が使われています。

 よく見ると、切り方が違う門松が飾られていることがあるので、街角などで探して見るのも楽しいかもしれませんね。

 ちなみに切り方には2種類あると言われています。

 その2種類についてご説明します。

 

  • そぎ
  • 寸銅

【そぎ】

 そぎとは竹の節目を残しながら斜めに切る方法です。

 斜めに切ることで切り口が笑った口元に似ているので、『笑う門には福来る』と言われており、商売繁盛を目的に飾るようです。

 また、もう1つ斜めに切ったのには理由があり、なんと徳川家康が関係しているそう。

 かつての戦いで武田信玄に負けて、その怒りを竹に込めて次こそは斬る!と断言して切ったということが、諸説の1つとされています。

【寸胴】

 寸胴とは、竹を真横に切った形となります。

 竹を真横に切ることで、中にお金が貯まりやすくなると言う意味で、金融機関などに飾られることが多いようです。

 また、昔の門松は竹を丸々一本使い飾っていたようですが、だんだんと1本使って家に飾るのには大きすぎるので、カットして使おうといった事からこの切り方が広まったともされています。

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竹の長さって決まっているの?

 門松に使う竹の数は3本です。

 そして長さの割合も決まっています。

 竹の長さは7:5:3です。

 これは、7が男性、5が男性と女性の仲を取り持つ人、3が女性という意味があり、夫婦円満という意味を表しています。

 すべて奇数であり、割り切れない数なので縁起が良いとされています。

門松はいつからいつまで飾れば良い?

 門松を飾る期間は、松の内とされています。

 松の内というのは正月飾りを飾る期間とされていて、一般的には12月13日から飾り初めとされています。

 飾り終わりの時期は地域によって異なります。

 関東では1月7日、関西では1月15日までとされているようです。

門松を飾るときに気をつけなくてはいけない日にちがあった

 上記で松の内に飾ると説明しましたが、実はこの松の内の期間でも避けなくてはいけない時期があります。

 

  • 12月29日
  • 12月31日

【12月29日】

 12月29日に飾ってはいけない理由は、29日という数字にあるからです。

 29というのは読み方によっては二重苦とも読めるからです。

 また、9が末につくと言うことは、苦末とされ、縁起が良くないとされているため避ける必要があります。

【12月31日】

 12月31日は大晦日です。

 次の日にはもうお正月。

 歳神様を迎えるまで1日しかありません。

 一日飾りや、一夜飾りでは歳神様に失礼にあたります。

 神様を迎えるのにバタバタしているようでは、神様も居心地が悪くなります。

 そのため余裕をもって飾るようにしましょう。

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