自転車の空気の正しい入れ方をママチャリを例にしながら教えます。
普段自転車を乗る方であれば、1度くらいは自転車のタイヤに空気を入れるという行為を経験していると思いますが、その自転車の空気の入れ方に『正しい入れ方』というものがあるのをご存知でしょうか?
自転車の空気があまり入っていないかな?と思って、タイヤに空気を入れたはずなのに上手く空気が入っていなかったり、すぐに抜けてしまっていたりなんてことはありませんか?
実はその原因は、自転車の空気の入れ方が正しく出来ていない事が原因である可能性が高いのです。
誰でも出来そうな簡単な作業ですが、自転車の空気の入れ方には正しいやり方やチェックの仕方があります。
自転車のタイヤの空気が抜けていると思わぬ事故などにもつながりかねないので、正しい空気の入れ方を知ってしっかりと空気を入れられるようにしましょう。
日本中で自転車の種類は数えきれないほどあります。
それを全部説明するのは現実的ではないので、一番利用者が多いと思われる『ママチャリ』と呼ばれている自転車を例にしようと思います、。
そこで、今回は、一般的によく乗られる自転車のママチャリを例に、正しい自転車の空気の入れ方についてお伝えしていきます。
空気のチェックは定期的に!
まず、皆さんは自転車の空気のチェックをどのぐらいの頻度で行っていますか?
空気入れってついつい忘れがちになってしまいますが、自転車の空気って意外と抜けやすいので定期的なチェックが必要です。
目安として、毎日自転車に乗っている人は1週間に1度のペース、たまに乗る程度の人は3~4週間に1度のペースで、チェックしておくと安心です。
タイヤの空気をチェックする上で大事なことは、以下の3つです。
- 適度な硬さ
- タイヤの側面
- タイヤの着地点
【適度な硬さ】
タイヤの空気圧の適性は、硬式テニスボールくらいの硬さが良いとされています。
触った事がないよ!という方も多いかと思いますので、参考までにスポーツショップやホームセンターで実際に一度触れてみる事をお勧め致します。
【タイヤの側面】
タイヤの側面を親指を使って、少し強めに押します。
その時に、少し凹むくらいがちょうど良い空気圧となっています。
【タイヤの着地点】
自転車に乗ったときに、タイヤの接している部分と地面の距離が10㎝程度の長さがあるか確認します。
上記3つのポイントで空気圧をチェックしてみて、空気が足りないかどうかを確認してみてください。
ママチャリのバルブ
自転車のバルブ(空気を入れるところ)には、大きく分けて3つあります。
- 英式
- 米式
- 仏式
【英式】
英式のバルブは、主にママチャリなど一般的な自転車に使われています。
日本では、一番なじみのある形のバルブと言えるでしょう。
英式のバルブは、英式用の空気入れしか使えないので、空気を入れるときには注意が必要です。
【米式】
米式のバルブは、ほとんど自転車でみることはありません。
本体がしっかりしているので、車やバイクなどの大型のタイヤに良く使われています。
【仏式】
仏式のバルブは、主にスポーツバイクに使われているものです。
空気入れを使うときに空気圧を測れて上手く調整出来るので、スポーツ用など競技に使う自転車で重宝されています。
仏式のバルブは、仏式用の空気入れしか使えないので、注意が必要です。
ママチャリの空気の入れ方
ママチャリのバルブは、先ほど説明したとおり英式バルブなので、英式用の空気入れを準備してください。
英式用の空気入れというとどんなもの?と思いがちですが、普段みなさんが使っているのは、大体英式用です。
英式の空気入れは、空気入れの先端に大きな洗濯ばさみのようなクリップがついているのが特徴です。
ホームセンターや自転車屋など、自転車を取り扱っているお店で一般的に売られているものなので、すぐに入手できます。
100均などでも取り扱っているので、まずは空気入れを準備しましょう。
空気入れが準備できたら、早速自転車の空気をいれてみましょう。
手順は、以下で説明していきます。
<ママチャリの空気の入れ方>
①タイヤのバルブが、タイヤの下方に来るようにタイヤの位置を直す。
②タイヤのバルブの蓋をはずす
③空気入れのクリップに、ニップル部分と言って突起している部分があるので、それを口金に押し込んでレバーを倒してロックする(クリップは90°の直角になるようにしっかり挟んでください。)
④空気入れのレバーを上下にしっかり下までおろす
⑤④を数回繰り返し、タイヤをチェックして完了
※バルブキャップのすぐ下に「袋ナット」と呼ばれる部分があります。
これは回すことが出来るのですが、回してしまうと空気が漏れてしまうため、絶対に回さないようにしてください。
※空気入れを使う時、レバーを上下に小刻みに動かす方がいますが、基本的にそれでは空気が入っていきません。
レバーは一番下に行ったときに、空気が押し出されて一番入るようになっています。
ですので、必ずレバーは一番下まで下げて空気を入れるようにしてください。
あとは、実際に自分でやってみるのが一番確実に覚えられます。
難しい作業ではありませんので、是非やってみて下さい。