包丁の種類は多数あり、用途によって使い分けますが、その特徴を調べました。
包丁といっても種類がたくさんあり、用途によって使い分けることで効率よく料理をすることが出来ます。
プロの料理人であれば、5本以上は包丁を持っていて、その用途に応じて使い分けているそうです。
家庭でも、包丁を日常的に使っていると思いますが、どの種類の包丁を使っていますか?
今回ご紹介する包丁はたくさんあります。興味を持ったら、家庭でも取り入れてみると料理がより楽しくなるかもしれません。
使う包丁によって、出来上がる料理の味も違ってくるとの事ですので、料理好きの方は是非試してみてくださいね。
今回は、包丁の種類と用途別の使い方など包丁に関してお伝えしていきます。
和包丁
和包丁とは、日本に本来からつたわる包丁で、主に和食に対して使われる包丁です。
和包丁の特徴は片刃です。
包丁には表と裏がありますが、和包丁は表面に斜めになっている刃面があり、裏は平坦になってます。
食材を切るときには、包丁全体を使い、軽く手前に引いていくように切っていきます。
和包丁は、刃のついていない方へ切れ込んでいくので、薄く切ることができ、なおかつ食材も包丁にくっつくことなく素早く剥がれていきます。
<和包丁の種類>
出刃包丁
出刃包丁は、主に魚を捌くときに使用される包丁です。
魚の硬い骨から、柔らかい身までキレイに捌くことができます。
魚の大きさによって使い分けているので、刃渡りは大体15㎝から30㎝程度と幅広い大きさがそろっています。
家庭で使用するなら、15㎝程度のもので十分でしょう。
柳刃包丁
柳刃包丁は別名、刺身包丁とも呼ばれています。
この刺身包丁は、関東と関西ではやや形状が違うようです。
刃先が四角く薄い刺身包丁を関東では蛸引と言って、刃先が鋭く尖っていて刃の形状が菖蒲の葉に似ている刺身包丁を、正夫(別名:柳刃)包丁と呼んでいます。
現在では、地域に関係なく関西型の柳刃包丁を使用している料理人が多いようです。
この柳刃包丁は、魚をキレイな刺身に捌くことが出来ます。
魚を引いて捌くので、刃渡りも25㎝から30㎝程度とやや大きいのが特徴です。
菜切り包丁
主に野菜を切る包丁です。
刃が長く幅が広いので、白菜などかさのある野菜を切るのに適しています。
和包丁には珍しく両刃で、手入れもしやすく、昔の日本家庭ではよく使用された包丁でした。
刃渡りは15~17㎝程度です。
薄刃包丁
こちらも主に野菜を切る包丁です。
菜切り包丁と形状が似ていますが、こちらは片刃です。
刃が薄いので、大根などの桂剥きや野菜の細工など細かい作業に向いている包丁です。
その他の和包丁
他には、麺を切るための麺包丁・ふぐを切るためのふぐ包丁・ドジョウやあなごなどを捌くどじょう裂き包丁・餅を切るための餅きり包丁・寿司を切るための寿司切り包丁など、和包丁には様々な用途に合わせた種類があります。
洋包丁
洋包丁は、明治時代以降に外国から伝わっていたとされる包丁です。
主に西洋料理で肉を切るために使われます。
ほとんどが両刃で、押して切ります。
押し切るので、硬い食材やお肉の繊維などをすばやく断ち切ることが出来ます。
<洋包丁の種類>
牛刀
牛刀は主に肉の塊を切る目的で使用されますが、刃が薄いので野菜や魚も切ることが出来ます。
もともと精肉用なので、刃渡りが大きいものでは40㎝以上あるものもあります。
家庭では、18~22㎝のものを使用すると良いでしょう。
筋引包丁
筋引き包丁は、肉の筋を切るための包丁です。
また、包丁自体が薄いので、ローストビーフやハムなどの加工肉を切る時にも使われます。
骨すき包丁
主に鶏肉を捌くときに、身と骨を分けるための目的とされていますが、万能であるのでその他の骨付き肉でも使用されています。
骨にあたっても大丈夫なように刃先はやや厚みをもっています。
ペティナイフ
ペティナイフは、別名:果物ナイフとも呼ばれています。
小型なので果物の皮をむいたり、飾り切りをしたり細かい作業に役に立ちます。
刃渡りは11㎝~15㎝程度です。
サーモンナイフ
サーモンナイフは、スナックサーモンを薄切りにしたり、ローストビーフなどを切る場合にも使用されます。
パン切り包丁
柔らかいパンを崩さずに切るため、ギザギザとしたノコギリのような刃がついています。
刃が薄く、幅も狭いのが特徴です。
三徳包丁
三徳包丁は、牛刀と菜切り包丁を組み合わせて出来た包丁と言われています。
この1本で、肉・魚・野菜などあらゆる食材を切ることが出来て万能な包丁とされています。
便利な包丁であり日本の家庭で1番使われているのが、この三徳包丁と言われています。
和・洋包丁以外
和・洋包丁以外の分類として中華包丁があります。
中華包丁のルーツは中国です。
中華包丁
中華包丁は、中華料理を作るときに使用する包丁です。
刃は四角く、幅も広くなっています。
刃には薄手、中手、厚手の3種類があり、この包丁の使いわけだけで、料理をすることが多いです。
切ったり、潰したり、叩いたり出来る万能な包丁です。
今回ご紹介したものがすべてではございませんので、ご興味のある方はさらに調べてみてはいかがでしょうか?