減塩の調味料としておすすめはこれです。健康維持も大切ですが、味も大事です!
日本人は、昔から塩分を取り過ぎている傾向にあると言われています。
その為、一時期減塩ブームが巻き起こったことがございます。
調味料や食品に減塩のものが増えてきて、店頭に並べられている調味料や食品にも、おすすめの品として紹介されていることが多々ありました。
しかし、減塩の調味量は普通の調味料と比べて、どの程度塩分を抑えているのでしょうか?
減塩を謳ってはいるものの、実際にどの程度減塩なのかはよく分からずに購入したり、使用したりしているのが現実なのではないでしょうか?
そこで今回は、減塩の調味量と通常の調味料の比較や、おすすめの減塩法などをご紹介していきます。
ナトリウムと塩分の違い
減塩をする前に、ナトリウムと塩分の違いを説明しておきます。
よくこのナトリウムは塩分と一緒と考えている人が多いですが、実際には違います。
ナトリウムというのは、あくまでも食塩の中に含まれている成分の1つに過ぎません。
ですので、商品などにナトリウムと記載してあっても、実際にそれが塩の含有量ではありません。
ナトリウムから食塩の含有量を知りたい場合には、以下の計算式に当てはめてください。
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
ナトリウム量(g)×2.54=食塩相当量(g)
今まではナトリウムしか表示がしていなかったものが、H27年4月より加工食品の栄養成分表示が義務化され、塩の含有量を表示するようになりました。
しかし、完全に移行するまでには、H30年あたりまでかかるということで、まだナトリウム表示しかないものもあります。
減塩調味料の実際
まず、はじめに一般的に使われている調味料ですが、塩分の多い順にお伝えしていこうと思います。
調味料名 | 大さじ1杯に含まれる塩分 |
---|---|
食塩 | 18g | 薄口醤油 | 2.9g |
濃口醤油 | 2.6g |
赤みそ | 2.3g |
白みそ | 1.5g |
ポン酢 | 1.5g |
ウスタソース | 1.5g |
オイスターソース | 1.3g |
中濃ソース | 0.5g |
ケチャップ | 0.5g |
マヨネーズ | 0.3g |
上記のような順番で多く塩分が使われています。
そして、上記で使われている調味料の減塩タイプのものの塩分含有量を表示します。
調味料名 | 大さじ1杯に含まれる塩分 |
---|---|
減塩塩 | 8.6g |
減塩醤油 | 1.4g |
減塩みそ | 1.0g | 減塩ウスターソース | 0.6g | 減塩中濃ソース | 0.4g | 減塩ケチャップ | 0.2g | 減塩マヨネーズ | 0.1g |
このように、通常使っている物から減塩のものに変えると大分塩分が軽減されます。
1日大体6~8g以内の塩分摂取量が目標とされています。
私たちは、この目標値以上に摂取している傾向があり、その平均は1日12g程度も摂取していると言われています。
減塩調味料は魅力的ですが、原材料コストがかかっているので販売価格も高めです。
また、人によっては味覚の違いに戸惑うこともあります。
そこで、調味料以外にオススメ減塩方法をご紹介します。
- 出汁を上手く活用する
- 薬味を使う
- 香辛料を使うなど・・
このように塩分だけで旨みを取るのではなく、和食でよく使う昆布やカツオ節などから出汁を取ったり、ショウガやニンニク、柑橘類といった香りの強い食材を使うと、少ない塩分でも風味や旨みが増すので、調味料に頼らずとも減塩につながります。
減塩調味料の注意点
減塩調味料ですが、中には低ナトリウムと記載されている商品があります。
低ナトリウム食品というのは、塩化ナトリウムの量を抑えて、代わりに塩化カリウムを増量させて味のバランスをとっている食品です。
特に減塩の塩に使われていることが多いのですが、腎臓病や腎臓が悪いと指摘されている人は、この食品を取ることに注意をしなくてはなりません。
腎臓は、血液をろ過して、老廃物などを尿として体外に排出し、必要なものは再吸収するという働きがあります。
食事などで取ったナトリウムやカリウムも腎臓が正常であればきちんとろ過して、体内に蓄積される量のバランスを保てますが、腎臓が弱っている場合にはろ過する機能が衰えているため、排出することが出来ずに体内に高濃度のものが溜まってしまいます。
そうすることでさらに腎臓に負担がかかってしまうため、尿毒症という症状に陥ったり、最悪人工透析を行うようになることがあります。
ですので、腎臓病の人や腎臓が悪い人は、低ナトリウムと書いてある食品には気をつけなくてはいけません。
ただし、もう1つ注意してほしいのが、低ナトリウムの商品が全て塩化カリウムで代用しているとは限らないということです。
製品によっては、カリウムを使用していない場合もあるので、必ず裏面のラベルや注意事項を読むようにしてください。