弁護士になるにはどうすればなれる?最短ルートは?
子供の頃に、将来は弁護士になりたい!という夢を描いていた方はかなり多いのではないでしょうか?
弁護士になりたいという夢を持っている学生の方や、社会人の方でも今からでも可能なら弁護士になりたいと思っている方もいることでしょう。
しかし、いざ、なりたいと思っていても、弁護士になるにはどのような過程をたどっていくのか、知っているという人は少ないのではないでしょうか?
弁護士になるのは非常に狭き門なので、相当な努力と勉強が必要です。
いくつかのルートがありますが、それぞれ多くの関門を突破しなくてはなりません。
また、ルートによっては最短で弁護士になれる方法もあります。
そこで今回は、弁護士になるには、どのようなルートをたどれば良いか、また最短で弁護士になるルートとはどのような方法かなどお伝えしていきます。
司法試験が必須
弁護士になるには、司法試験を受けて合格しないと弁護士にはなれません。
また、司法試験を受けるには受験資格があり、そちらもクリアしなくてはいけません。
そして、さらに司法試験には受験できる制限があります。
法科大学院の課程を修了または、予備試験を合格してから5年間の間に司法試験に合格しないと、受験資格はなくなってしまいます。
司法試験は1年に1回なので、トータル5回以内に合格することが必須です。
例えば、平成29年3月末に法科大学院の課程を修了、または、予備試験に合格した場合の受験資格は、平成34年3月31日までとなります。
万が一この5年の間に司法試験に合格しなければ受験資格はなくなるのですが、再度、法科大学院に入学して課程を修了させるか、予備試験に合格することができれば、新しい受験資格が得られます。
新しく受験資格を取得しても、5年間の有効期限は変わりません。
弁護士になるには
弁護士になるには、現在3つのルートがあるとされています。
1つ目のルート
1つ目のルートとしては、
高校卒業
↓
大学の法学部
↓
法科大学院2年コース
↓
司法試験
↓
司法修習1年
↓
修了試験
↓
弁護士会へ登録
↓
弁護士
2つ目のルート
2つ目のルートは、
高校卒業
↓
大学(学部はどこでもOK)
↓
法科大学院3年コース
↓
司法試験
↓
司法修習1年
↓
修了試験
↓
弁護士会へ登録
↓
弁護士
3つ目のルート
3つ目のルートは、
高校卒業
↓
司法試験予備試験
↓
司法試験
↓
司法修習1年
↓
修了試験
↓
弁護士会へ登録
↓
弁護士
この3つのルートが弁護士になるためのルートとされています。
また、その他に実例としては少ないようですが、検察事務官から検事になり、その後弁護士になるというパターンもあるようです。
弁護士最短ルート
弁護士にいち早くなるには、上記で説明した3つ目のルートが最も最短と言えます。
以前は、ルート1か、ルート2での方法でしか弁護士になることが出来ませんでした。
しかし、2011年に新しいルートとして、3つ目の予備試験に合格すれば司法試験の受験資格が得られることになりました。
予備試験には、受験資格や受験制限はないので、誰でも何度でも受けることができます。
今までは大学院まで行かなくては弁護士になる手立てがなかったので、最短でも6年前後はかかっていたのですが、予備試験という制度が出来てからはその期間がぐっと短縮されました。
高校在学中、高卒、大学在学中など、予備試験にさえ合格すれば、10代~20代前半での弁護士誕生ということもありえるのです。
司法試験合格者は毎年全体の3~5%と狭き門なのですが、この予備試験という制度が出来てからは、法科大学院を卒業した人よりも予備試験合格者の司法試験合格者の方が多いという結果も出ています。
ですが、どちらの道を選択したとしても、弁護士になる為には相当な勉強量が必要なのは言うまでもありません。
弁護士になる夢を一度は諦めたけど、再度チャレンジしてみたいという方は、是非この予備試験合格に向けた準備をすすめていただけると、夢が現実に一歩近づいてくるのではないでしょうか。