ビールには、醸造の仕方によって種類が複数あることや、その違いって知っていますか?
最近ではお酒を販売しているコンビニがほとんどになったので、ビールも普段はコンビニで購入しているという方が増えているかとは思います。
ただ、売り場面積の都合上、種類の豊富さと言う点ではコンビニはちょっと劣ってしまいます。
その点では、酒屋さんやスーパー、ディスカウントストアーなどでは、数多くの種類のビールが販売されています。
銘柄や種類もたくさんあり、どの種類のビールにしようか迷う人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ビールは、醸造や酵母などで味が違ってきて、種類豊富なビールが出来上がるのです。
地ビールなどが一時期ブームになった時もございましたが、様々な工夫でオリジナルの味に仕上げることが可能なのです。
今までなんとなく飲酒していたビールですが、違いを知ることでさらに美味しく飲めるかもしれませんよ。
そこで今回は、ビールの種類の違いをご紹介していきます。
ビールの原料
ビールの原料は各国で違いがありますが、日本では以下のような原料を使うのが一般的とされています。
- 麦芽(大麦)
- ホップ
- 水
- 米
- コーンスターチ
- 糖類
これらの原料を配合・混ぜ合わせビールを造っていきます。
ビールの種類
日本ビールで良く聞くのは、エールやラガーといった種類ではないでしょうか。
ただ、このエールやラガーというのはあくまでも下記で説明する種類の大きく分類した中の一部です。
実際に、種類分けする場合には、醸造方法の違いによって大きく分類分けがされています。
- 上面発酵ビール
- 下面発酵ビール
- 自然発酵ビール
この大きな3つの分類によってそれぞれのビールが造られています。
まずは、この3つの特徴をご説明していきます。
上面発酵ビール
上面発酵ビールとは、やや高めの温度で短時間に発酵させて、ビールを造る方法です。
酵母を20℃前後で発酵させると、発酵の過程で液面の上部に酵母が浮き上がります。
この浮き上がってくる酵母を利用して作るので、上面発酵ビールと呼ばれるようになりました。
この上面発酵ビールに代表されるのがエールビールです。
下面発酵ビール
下面発酵ビールとは、上面発酵と違い、低温で長時間発酵させて作るビールです。
酵母を5℃以下の温度で長時間にわたり発酵すると、酵母が自然と下に沈み込みます。
この沈み込んだ酵母を利用して作るので、下面発酵ビールと呼ばれるようになりました。
下面発酵ビールに代表されるのが、ラガービールです。
下面発酵ビールは低温で発酵されるため、貯蔵性がアップされます。
そのため、日本ではラガービールが比較的発展しています。
自然発酵ビール
自然発酵ビールは、上面酵母や下面酵母のように培養酵母を使うことはありません。
空気中に含まれる微生物などの自然にあるもので発酵させて作られるビールです。
酵母が昔はなかったので、ビールはこの方法で造られていました。
今では、ほとんどないですが、ベルギーの一部ではこの方法で造られているものもあります。
ただ、この方法だとビール自体が腐敗しやすく大量生産向きではありません。また、腐敗しないように大量のホップが投入されています。
種類別の味の違いや特徴
上面発酵ビール
上面発酵ビールは、比較的フルーティな香りで甘みがあり、コクがありつつもまろやかな味のものが多いとされています。
アルコール度数は3%~14%以上とやや幅広いです。
冷やしてももちろん美味しいのですが、発酵の温度にもあるように常温で飲むほうがよりビールの味をより味わうことができます。
全世界で多く造られていますが、特にベルギーやイギリスなどが多く造っているようです。
- ペール・エール
- ライト・エール
- スタウト
- ベルギー・エール
- レッド・エール
などの種類が有名な上面発酵ビールの種類です。
下面発酵ビール
下面発酵ビールの味は、スッキリしていて、のどごしが爽やかなものが多いです。
冷たく冷やして飲むと味が引き締まるので、とても美味しく飲めます。
日本で売られているビールのほとんどは下面発酵ビールです。
- ピルスナー
- シュバルツ
- ボック
このような種類が有名な下面発酵ビールです。
自然発酵ビール
自然発酵ビールの味は、独特の香りで酸味がありややクセがあります。
- ランビック
- ファロ
- グーズ
このような種類がありますが、自然発酵ビールはベルギーの一部でしか醸造されていないので、なかなか手にする機会も少ないでしょう。