サンタクロースは実在するのか?起源となった人物は?赤い衣装の由来は?

 12月になると世間一般の主役に躍り出るのが、クリスマスにプレゼントを運んでくる『サンタクロース』ではないでしょうか。

 サンタクロースは日本国内だけでなく世界中で有名な人物で、公認サンタクロースなどもいるほどです。では、その起源となっている人物は、どんな人だったのでしょうか?実際にモデルとなった人がいるのでしょうか?

 サンタクロースは子ども達にとっては、憧れや願いを願いを叶えてくれる大切な人ですが、年齢を重ねるごとに本当は実在しない架空のキャラクターだという風に認識してしまいます。

 しかし、これだけの有名人なのですから、おそらくモデルとなった人物か誕生の起源のなった逸話があるはずなので、それをきちっとした形で知ることで、少しでもサンタクロースという人物を理解したいなぁとは思いませんか?

 サンタクロースを空想の中だけの人物で終わらせたくはないと思いましたので、今回少し細かく調べてみる事にしました。

 そこで今回は、サンタクロースの起源となった人物など、サンタクロースについてお伝えしていきます。

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サンタクロースの起源となった人物

 サンタクロースのモデルとなった人物は、「聖ニコラウス」という司教です。

 この聖ニコラウスさんは、4世紀頃にミュラという古代都市に実在した人物です。

 聖ニコラウスさんがサンタクロースのモデルなのですが、なぜサンタクロースという呼びになったか気になりますよね。

 実は、「聖ニコラウス」という言葉をオランダ語で読むと、「シンタークラース」となります。

 オランダでは「シンタークラース」と呼ばれていたのですが、次第に訛って伝わったので、それを聞いたアメリカ人には「サンタクロース」と聞こえたようで、そこからサンタクロースと呼ばれるようになりました。

赤い服を着ている理由

 サンタクロースの服装と言えば、赤と白のカラーが特徴的ですよね。
 
 では、なぜ赤なのかというと、それはサンタクロースのモデルであるニコラウスさんの職業が関係しているのです。

 ニコラウスさんは、司教として教会で指導や布教活動などをしていました。

 この司教をする人は、赤い色の祭服を着用することが当時義務づけられました。

 この赤という色には特別な意味があり、血をイメージしていました。

 なぜ血を表しているかなのですが、司教は自分の命を投げうってでも、人々の幸福に尽くすことが使命という事で、その意味を表現する為に血の色である赤色が正装として使われていたのです。

 ですので、聖ニコラウスさんは赤い衣装を着ていることが多かったので、サンタクロースも赤色で描かれていることが多くなったのです。

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赤服サンタ以外にも実はサンタが存在した?

 実は、サンタクロースのモデルになった聖ニコラウスさんの影響で、サンタは赤い色の服を着ていることが多かったのですが、他にも黒や青、緑といった暗色系の服を着たサンタクロースもいたのです。

 サンタクロースにはモデルとなった人物はいましたが、実際には服装まではちゃんと決まっていなかった時期もあったのでした。

 ですので、昔はサンタクロース=赤ではなかったのです。

 しかし、今やサンタクロースと言えば赤色の服を着た人物というのが定着していますよね?

 定着した背景には、実は大手飲料メーカーのコカ・コーラが影響していたのです。

 今では、コカコーラも全世界で有名な飲み物として多くの人に親しまれていますが、発売当初は全く人気はなくて逆に身体に悪そうというイメージが強く、売れ行きが今ひとつだったそうです。

 そこで、そのイメージを打破するために、1931年(昭和6年)にコカ・コーラ社がクリスマスキャンペーン用に、当時コカ・コーラ社の広告アートを担当していたハッドン・サンドブロムに依頼して制作した広告に、赤い服を着た、白髭で陽気な微笑を浮かべたサンタクロースを登場させたのです。

 このサンタクロースを絵のモチーフに使ったことで、コカコーラに対するイメージが悪いものという認識が弱まり、むしろ飲んでも美味しくて安全だということが広まっていきました。

 それ以来、コカ・コーラの世界進出に伴って、サンタクロースのイメージも赤色というのが世界中に広まっていったのでした。

 世界中に夢と希望を与えるキャラクターとして定着した『サンタクロース』ですが、誕生秘話を知ることで今まで以上に愛着を持ってクリスマスを楽しんで頂けたら幸いです。

 

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