血圧が高い時の症状やどのように対処すべきかを教えます。
血圧が高い時の症状というのは、実はあまり分からない事が多いのです。
ただし、血圧が高い事が原因で発症する病気も多く、命に関わる症状も少なくありません。
血圧が高い状態というのは、別名サイレントキラーとも呼ばれるぐらい、無自覚に症状が進んでいることがあるので注意が必要なのです。
今からご説明する症状が出てきた時には、血圧が高い時と考えて早めに対処していきましょう。
今回は、血圧が高い時に起きやすい症状と対処の仕方をご説明します。
高血圧と呼ばれるのはどれぐらい?
高血圧と一言で言っても、どれぐらいの数字かあまりピンとこないと思います。
血圧には、正常値が決まっています。
血圧 | 値 |
---|---|
正常血圧 | 上が130 mmHg未満/下85mmHg未満 |
正常高値 | 上が130~139 mmHg/下85~89 mmHg |
高血圧 | 上が140mmHg以上/下が90mmHg以上 |
正常高値というのは、まだ高血圧の分類ではないけれど、あと一歩で高血圧になるというものです。
ですので、注意が必要です。
また、この血圧の基準値は、年齢や疾患をもっている人ではやや変わってきます。
今回は、成人の一般的な基準値を記載しました。
そして、間違えないでいただきたいのは、1回測った数値が高くなったからと言って高血圧ということではないということです。
血圧は、食事や運動などで身体に負荷がかかると上がったりします。
つまり、1日において血圧の変動があるということです。
ですので、血圧が高いかという判断は、定期的に測ってみてデータを少しとる必要があります。
血圧が高いときに出る症状
血圧が高い時にでる症状なのですが、実は初期症状が出づらいのでなかなか分かりづらいのです。
高血圧は、別名サイレントキラーとも呼ばれている疾患です。
サイレントキラー
サイレントキラーとは、全く無自覚で症状が進行していき、気付いた時にはすでに重症化しており、最悪命の危険性がある病気のことです。
サイレントキラーの代表的なものが、高血圧で知らない間に症状がでて、気付いた時には進行していたというぐらい自覚症状が乏しいのです。
しかし、そんな自覚症状が少ない高血圧ですが、いくつか出やすい症状があると言われています。
出やすいと言われている症状
- 頭痛
- めまい
- 肩こり
- しびれ
- 耳鳴り
- 眠気・不眠
- 吐き気など
さらにひどくなると・・・
- 呼吸困難感
- 胸痛
- 目のかすみ、見えづらさ
- 動悸など
上記にあげた症状が、出やすいと言われています。
特に、頭痛がする割合は高いようです。
しかし、頭痛がするからといって、すぐに血圧が高いからという原因と判断するのは難しいのです。
寝不足や風邪などでも頭痛がすることがありますし、なかなか血圧と結びつけるのが難しいと言われています。
何かしらの症状が出ている場合には、やや進行している可能性があります。
進行すると血管や心臓に負担がかかり、合併症の危険が高くなります。
動脈硬化や、心筋梗塞、脳梗塞など、脳や心臓などの疾患のリスクがぐーんと上がるので、血圧が高い状態を放置するのは危険なので注意しましょう。
血圧が高い場合の対処法
血圧が高い時には、まず生活習慣を見直すことが必要です。
基本的には、食事と運動療法が必要になってきます。
血圧が高い人は、食生活が乱れている場合が多いです。
現代の食べ物は塩分がたくさん含まれたものが多くあり、それらを摂取し続けると体内に塩分が溜まります。
ファストフードやジャンクフードなどが身近で手軽に食べられるようになり、栄養の偏りが目立つようになりました。
普段、食べ過ぎていたりする場合には、一度食生活の見直しが必要です。
また、運動も大切になります。
運動をすることによって、汗と一緒に体内の塩分が抜けていきます。
肥満も血圧には関係してくるので、適度に身体を動かし太り過ぎを予防することも大切です。
そして、最後に血圧が高い状態が続く場合には、必ず病院へ行きましょう。
適切な診断を受けて、治療を開始することで合併症の予防につなげることが出来ます。
重大な病気が発症してからでは手遅れになるケースが多いので、専門医に診てもらうのが一番良い方法だと思いますよ。