糖尿病の原因として、どんな食事をするとなりやすいでしょうか?また、なりにくい食事とはどんな食事でしょうか?
糖尿病には種類が複数あり、その中に2型糖尿病というのがあります。
この発症の原因が、食生活によるものが大きいと言われています。
食事が原因の1つなので、誰にでも糖尿病になるリスクはあります。
普段から暴飲暴食などしている場合には、糖尿病になりたくなければ、早急に毎日の食生活を見直す必要があります。
また、予防という観点からみても、どういった食事が原因となって発症するか知っておくことは大切なことだと思います。
今回は、糖尿病のリスクが高くなってしまう食事とリスクを軽減出来る食事についてお伝えしていきます。
糖尿病と食事の関係
まず、知っておいてほしいのが、糖尿病の種類です。
糖尿病はその原因によって、1型糖尿病と2型糖尿病と種類分けされています。
1型糖尿病は、自己免疫が問題になる糖尿病なので簡単にいうと体質が問題になります。
2型糖尿病は、生活習慣と遺伝的要素からなる糖尿病です。
ですので、食事の仕方で糖尿病リスクが高くなるのは2型の方で、糖尿病の9割は2型のものと言われています。
2型の糖尿病は誰にでもリスクがあるので注意しておく必要があります。
糖尿病のリスクが高くなる食事
糖尿病というと、糖分を取り過ぎたりするとなるのでは?と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、実際は少し違います。
確かに甘いものを食べ続けるのも危険といえば危険ですが、それだけではありません。
和食中心の食事であった昭和以前に比べて、現代では和食より欧米化した食事の方が多くなってきています。
和食は野菜や魚を使うものが多いですが、欧米化した食生活ではお肉などが多くカロリー数も高めです。
また、手軽に食べられるファストフードの増加やジャンクフードなども、食生活が乱れる原因となっています。
日本人はもともとあっさりとした和食を食べる習慣が根付いていたので、欧米化している食事に対して身体の負担が大きいのも事実です。
もともと日本人は、欧米人などに比べて血糖値を下げるインスリンの分泌能力が少ないと言われています。
血糖値は穏やかに上がっていってインスリンの作用でゆっくりと下がっていく、というのが本来好ましい流れですが、お肉や炭水化物を多く含む物などカロリーの高い食事は、食事をすると一気に血糖値が上がります。
一気に血糖値が上がることで、早く安定させなくてはいけないとインスリンの分泌をする膵臓はフル活動で動きます。
食べれば必ずインスリンが分泌されて、血糖値がコントロールされますが、高カロリーなものを暴飲暴食をしたりすることで膵臓が疲れてしまい、インスリン分泌が追いつかなくなっていき、働きが段々と弱くなっていきます。
インスリン分泌が少なくなってしまうと、ブドウ糖が体内に異常に溜まってしまい高血糖が続いて糖尿病となってしまうのです。
また、アルコールの飲み過ぎもインスリンの分泌を低下させてしまうので、飲み過ぎには注意が必要です。
糖尿病のリスクを抑える食事
糖尿病のリスクを回避するためには和食を食べることをおすすめします。
そして、食べる時の順番にも気をつけると良いでしょう。
ご飯や麺などの主食と呼ばれるものは、炭水化物が多く含まれています。
炭水化物はすばやく血糖値を上昇させてしまうため、出来るだけ後に食べるようにします。
逆に野菜などは血糖値を緩やかに上昇させる効果があるので、野菜から食べると良いでしょう。
血糖値を下げる食材
- 野菜類
- 大豆製品
- 海藻類
- キノコ類
- 青魚類
【野菜類】
玉ねぎ、ブロッコリー、とうもろこし、アボカドなど野菜類は低カロリーであり、ビタミンやミネラル類が豊富です。
急激に血糖値が上がるのを防ぐことが出来るので、オススメです。
【大豆製品】
納豆や豆腐などの大豆製品は良質なタンパク質を多く含んでおり、血糖値を下げる効果があるだけではなく、丈夫な血管を作るために働きかけます。
【海藻類】
ワカメ、昆布などの海藻類には、ミネラル食物繊維が豊富で血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
また、カロリーを気にしなくても良いので食べ過ぎても安心です。
【キノコ類】
キノコは、食物繊維が豊富です。食物繊維は急な血糖上昇を抑えたり、体内のコレステロールの排出を手助けする働きがあります。
また、カロリーが少ないので食べすぎても心配はありません。
【青魚類】
いわしやサバなどの青魚には、DHAなどの善玉コレステロールが豊富です。
中性脂肪や血糖値を下げる効果があります。
これらを参考にして頂いて、自分自身の糖尿病になるリスクを下げて頂けたら幸いです。
なってからいろいろと対策をするのではなく、普段から予防をして糖尿病にならない食生活をおくりましょう。