勉強する子にするには「習慣化」が大事。
学習塾で保護者面談をすると、多くの保護者様から「うちの子は全く勉強しないので困っている」という相談を受ける。
一方、それを言われた子供からは。「何を勉強していいのか分からない。だから、勉強をしない」という反応が返ってくる。
もちろん、これは本当に何を勉強したら良いのかが分からないというのもあるでしょうが、勉強をしたくない言い訳が大部分だと思います。
だからといって、勉強をしない、したくないというお子様に対して、頭ごなしに「勉強しなさい!」と強制的に机に座らせても、効果的な勉強は出来ません。
嫌々やっている勉強では、効果がないとは言いませんが、お子様の意思で勉強しているのとは、効果のほどが雲泥の差があります。
じゃあ、勉強をしない子供をどうやって勉強する気にさせるの?
という質問が来ることがすぐに予想されます。
何をするのにも「0」から「1」にするには、ものすごいエネルギーが必要です。
まずは、勉強をする習慣をお子様に身に着けてもらうことに注力することをお勧めいたします。
そこで今回は、「お子様に対して勉強を習慣化する方法」をお伝えいたします。
まずは、机に座ることの習慣化からはじめよう
勉強の習慣がないということは、まずは、机に座る習慣もないということだと思います。
なので、勉強をするかしないかは別問題として、まずは、決まった時間になったら30分でも40分でも構いませんので、机に座る習慣をつけましょう!
ここでのポイントは勉強をするというのは置いておき、「机に座っている」という状態の習慣化に注力する事です。
また、机の周りや手の届く範囲に、ゲームや漫画などの集中力を妨げるものを置かないという事が重要です。
ここで、机に座っていられないとか、座っていても集中出来ないということで挫折してしまうと、最初からやり直しになってしまうので、注意して下さいね。
そして、30分間勉強をしなかったとしても、しっかり机に座っていることが出来たら、必ず褒めて下さいね。
この『褒める』という事がお子様に継続させるエネルギーになります。
わざとらしくなっても構いませんので、必ず『褒める』ことは忘れないで下さい。
0の状態から1の状態にするのが1番難しい
勉強だけではないのですが、0の状態から1の状態にするのが一番難しいのです。
今まで勉強を全くしてこなかったわけですから、まずは、30分でも机に座っていることができたら、それはものすごい進歩です。
最初はそれだけでもお子様は最大限の努力をしています。なので、その日の目標をクリアしたら、必ず褒めてあげてくださいね。
褒められると習慣化しやすいです。
そして、机に座っていることが習慣化されれば、そこから勉強に発展させることは、座っている事を習慣化するよりは簡単です。
ここで0の状態から1の状態に出来たわけですから、ここからは毎日勉強をする事を習慣化していって下さいね。
母親が褒めるという行為がお子様の習慣化の原動力
お子様にとっては、母親という存在は特別な存在です。
たとえ、机に座っている間ぼーっとしてただけだったとしても、「30分座っていられたじゃない!えらいわー!」と褒め言葉一言かけてあげて下さい。
それだけで、次も頑張ろうというパワーがお子様に沸いて来ます。
そして、1週間継続できたら習慣化出来たと思いますので、次の段階へ進めても大丈夫です。
この時点ですでに1週間机の前に座っていられるようになったのですから、そこから勉強をするという風にスタートさせても、そこまで高いハードルではなくなっていますので、すぐに30分間は勉強が出来るようになるはずです。