アニサキスの症状って?また、何時間くらい痛いんですか?

 アニサキスによる食中毒症状が、近年増加傾向にあるということをご存知でしょうか?

 アニサキスは生の魚などに付着していて、私たちが気付かないで食べてしまうとアニキサスに感染して、激しい痛みを伴う食中毒の症状が発症してしまいます。

 特に多いと言われている症状は、胃痛や腹痛・嘔吐などです。

 最近ではよく知られるようになりましたので、誤診される可能性はなくなったと思いますが、以前は胃腸炎とか腸捻転と間違われてしまうことも少なくなかったそうです。

 では、一体アニサキスが体内に入ってからどれぐらい時間が経過すると、感染して痛みや症状が出てくるのでしょうか。

 そこで今回は、アニサキス症を発症するまでの時間や症状などをお伝えしていきます。

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アニサキスの症状

 アニキサスは、胃または腸に感染をもたらします。

胃アニサキス症

 胃アニサキス症はその名の通り、胃にアニサキスが入り、感染症を引き起こします。

 アニサキスのついた魚を食べてから、約2時間後から約8時間以内に発症します。

 アニサキス症の多くは、胃アニサキス症と言われています。

腸アニサキス症

 腸アニサキス症は、腸に感染した場合に起こるものです。

 アニサキスのついた魚を食べてから、8時間以上経過した後から、数日以内に発症します。

緩和型と劇症型

 どちらのアニサキス症にも、緩和型と劇症型の2種類があります。

 緩和型は、症状が軽いので、自覚症状がない場合がほとんどです。

 たとえ自覚症状があったとしても、軽い腹痛か胃痛程度で自然に治まります。

 しかも、アニサキスは人間の体内に入ってから、3日~1週間以内しか生きていられないので、早ければ3日も過ぎれば死滅してしまいます。

 そのまま、排泄の時に体外に排出されるか、検診などで胃カメラをしたときに発見されるというケースも少なくないようです。

 そして、劇症型は自覚症状が強くでます。

 吐き気、腹痛、胃痛、下痢、嘔吐などの強い症状が出ます。

 人によっては、その場にとどまっていられずに、のたうち回るほどツライ症状のようです。

 腸アニサキス症の劇症型になると、最悪の場合には腸が詰まってしまう腸閉塞や、腸に穴があいてしまう腸穿孔などの危険性もあります。

 命に関わる状態もあるので、生の魚を食べて明らかに体調が悪い場合には、速やかに病院を受診しましょう。

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どれぐらい痛みが続く?

 アニサキス症は、早ければ2時間後には発症します。

 劇症型であれば、アニサキスが死滅または体外へ排出されるまでは、痛みに苦しむ事になります。

 胃アニサキス症も、腸アニサキス症も病院での治療が最も早く有効です。

 早く痛みから解放されたければ、迷わず病院へ受診することが最良の選択となります。

アニサキス症の診断・治療法

 胃アニサキス症と腸アニサキス症では、やや診断法や治療法が異なります。

胃アニサキス症

 問診や触診などによって、あきらかに胃アニサキス症が疑われる場合には、胃内視鏡(胃カメラ)を用いて診断と治療を行います。

 胃アニサキス症の場合には、アニサキスが胃壁に頭を突っ込んでいるような形でいることが多いです。

 アニサキスが発見されたら、速やかに除去します。

 鉗子(かんし)というハサミに似た物を用いて、胃壁から頭ごとキレイにはさみ取ります。

 無事にアニサキスが摘出されれば、痛みは数時間以内で治まり、その他の不快症状もなくなることが多いです。

 ただ、傷つけられた箇所が多くて痛みが消えない場合には、内服薬が処方される場合もあります。

腸アニサキス症

 腸アニサキス症は、内視鏡を用いても見つけることが難しいとされているため、エコーやレントゲンなどを用いて診断していきます。

 内視鏡で摘出することももちろん難しいので、対処療法が中心となります。

 薬で症状を緩和しながら、アニサキスが死滅して便と一緒に排出されるのを待ちます。

 しかし、腸閉塞や腸穿孔など命の危険がある場合には、緊急で手術が行われることもあり、手術によって摘出することが第一選択となります。

 但し、アニキサスは最近発症する例が多くなったとはいえ、食べたとしても発症する確率は低いそうで、発症したら運が悪かったと諦め、必要以上に生魚を食べる事に神経質になる必要はないと思います。

 美味しいお寿司や海鮮丼が食べられないなんて・・・残念じゃないですか?

 今まで通りに美味しいものは美味しいものとして食べる方が、良いと思います。

 万が一、発症した場合には、運が悪かったと病院へ早めに行けばいいのですから・・・。

 発症したらどうすればいいのか?という事を知っていれば大丈夫ですよ。
 

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